MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所が2025年11月に実施した「ECサイト利用とそのAI利用の実態調査」で、18歳から69歳までの男女1,000人を対象にデータを収集しました。この調査は、現代のECサイト利用状況とAIのサポートに対するニーズを浮き彫りにするもので、興味深い結果が得られました。
まず、ECサイト利用者はどのサイトを使用しているのかという質問では、「楽天市場」が77.1%で最も多く、「Amazon」が75.2%、続いて「Yahoo!ショッピング」が45.5%という結果となりました。これを受けて、約7割以上の利用者が月に1回以上はECサイトを利用することがわかりました。
月の利用頻度を詳しく見てみると、「月に2〜3回程度」が36.3%と最も多く、次に「月に1回程度」が32.5%、さらに「週に1回程度」が18.4%という結果です。このように、ECサイトは多くの人々の日常生活に深く浸透していることが伺えます。
商品の購入に関しては、利用者の多くが「食品・飲料」(45.3%)、「日用品・化粧品」(44.6%)、「衣料品」(44.2%)を購入していることが明らかになりました。これらから、家族や自身の生活に必要不可欠な商品が中心となっていることが確認されました。
しかし、調査結果の中でも注目すべき点は、ECサイト利用者の54.4%が「不便だと感じる」と回答したことです。その中でも特に多く挙げられた不便な点は、「レビューの内容が信頼できない」(30.2%)、「広告やメールが多い」(28.1%)、「自分に合う商品か判断しづらい」(27.8%)というものでした。
これに対して、51.3%の利用者がECサイトでのAIサポートを求めていることが分かりました。具体的には、「複数のサイトの価格や在庫を比較できる機能」(41.6%)、「価格の変動を教えてくれる機能」(41.1%)、あいまいなワードでも商品を探せる機能が(33.6%)が特に要望されました。
今回の調査結果は、ECサイト利用の実態とその中でのAIの重要性を強調しています。AIの導入により、利用者の不便を解消し、よりスムーズなショッピング体験が提供されることが期待されます。このことを踏まえ、今後のECサイトの進化にも注目が必要です。
この調査は、2025年11月14日から11月17日にかけて行われ、回答者は男女各500人にウエイトバック集計が実施されています。調査の詳細や今後の展望については、MMD研究所の公式ページでも確認ができますので、興味のある方はぜひご覧ください。