ストラタシス、生産性向上に繋がる革新的3Dプリンタ後処理システム「PowderEase T1」を発表
3Dプリンティング業界をリードするストラタシス社が、ドイツのAM Solutions社との提携により開発した、画期的な後処理システム「PowderEase T1」を発表しました。このシステムは、ストラタシス社のH350® SAF®パウダーベッド・プリンタ向けに設計されており、3Dプリントにおける生産性の向上に大きく貢献すると期待されています。
PowderEase T1:3-in-1の自動化で効率性とコスト削減を実現
PowderEase T1の最大の特徴は、パウダーの分取、回収、投入という3つの後処理工程を、1つの自動化されたシステムに統合している点です。従来は手作業で行われていたこれらの工程を自動化することで、大幅な時間短縮と省力化を実現しました。具体的には、1回の造形にかかる時間を最大50分短縮できると発表されています。
さらに、パウダーの再利用効率も最大化。無駄を削減し、材料コストの低減にも繋がります。1台のPowderEase T1システムで最大6台のH350プリンタに対応可能であるため、複数台のプリンタを使用している企業にとっても、効率的な運用が可能となります。
高い精度と品質、そして業界標準への準拠
自動化されたパウダーハンドリングと正確な供給により、PowderEase T1は一貫性のある高品質な部品生産を可能にします。トレーサビリティと清浄度も保証されており、厳しい業界標準にも準拠しています。これにより、製造現場における品質管理の向上にも貢献します。
ストラタシスとAM Solutions社の連携によるイノベーション
ストラタシス社のSAF製品管理ディレクター、Birk Ploennigs氏は、AM Solutions社との連携について、「顧客に利益をもたらす重要な進歩を提供できる」と述べています。このシステムは製造現場における作業ルーチンの簡素化を図り、生産効率の向上に大きく貢献すると期待されています。
一方、AM Solutions社の代表、David Soldan氏は、「費用対効果が高く、高品質で一貫性のある結果を保証する自動化された後処理は、アディティブ・マニュファクチャリングを主要な生産技術として確立するために極めて重要」とコメント。ストラタシス社との協業により、積層造形技術のさらなる発展に貢献していく意欲を示しています。
Formnext 2024で公開
PowderEase T1後処理システムは、2024年11月19日(火)午後3時(中央ヨーロッパ時間)にドイツで開催されるFormnext 2024のストラタシスブースで正式にお披露目されます。
まとめ
PowderEase T1は、3Dプリントにおける後処理工程の課題を解決し、生産性向上、コスト削減、品質向上という3つの大きなメリットをもたらす画期的なシステムです。ストラタシス社とAM Solutions社の連携によるこのイノベーションは、アディティブ・マニュファクチャリング業界に大きな影響を与える可能性を秘めています。