九州大学発のスタートアップ、タベテクの挑戦
九州大学発のスタートアップである株式会社タベテク(本社:東京都千代田区、代表取締役:田苗眞代)は、農業と食品分野に革新をもたらす技術を研究開発しています。この度、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の提供する「スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)」フェーズ2に正式に採択されました。
プラズマ技術を駆使した新たな挑戦
今回のプロジェクトでは、「プラズマ殺菌技術を活用したさつまいもの長期保存と品質向上」が課題として掲げられています。タベテクは、自社の独自技術である「プラズマパレット™️」を導入し、常温でかつ非接触・非薬剤で鮮度を保持することを目指しています。この技術は、冷蔵施設の利用を最小限に抑えながら、高品質な食材の保存を実現できます。
輸出拡大と食料安全保障への寄与
特に注目すべきなのは、この取り組みが食品業界全体に与える影響です。さつまいもは日本国内でも非常に人気のある農産物ですが、品質劣化やフードロスの問題が常に課題視されています。タベテクのプラズマ技術を活用することで、輸出時の品質を保ちながら、フードロスの削減にも貢献できると期待されています。
このプロジェクトを通じて、中長期的には国内外の食料供給の安定化と食料安全保障の強化にもつなげていく狙いがあります。実際、農研機構と連携し、アフリカや中東地域など、輸出拡大が見込まれる市場への進出も視野に入れています。
今後の展望
2025年7月からは、東京都大田区にある実証施設で本格的な試験をスタートする予定です。ここで得られるデータを基にさらなる技術改良を行うと共に、生産者や輸出事業者との連携を進めることで、実際の市場での技術実装を目指します。
この研究は、九州大学大学院総合理工学研究院の林信哉教授および柳生義人准教授との共同研究体制の下で進められており、産学連携による技術の社会実装を目指しています。タベテクは、農業技術の革新を通じて、持続可能な未来に貢献していくことを誓っています。
会社概要
- - 会社名:株式会社タベテク
- - 所在地:東京都千代田区富士見1-3-11 富士見DUPLEX B's 4F
- - 設立:2018年
- - 事業内容:プラズマ技術を用いた農産物の鮮度保持・流通支援、食品ロス削減に向けた研究開発
タベテクは、これからも革新的な技術を追求し、新たな可能性を拓いていくでしょう。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。