西東京データセンターへの電子錠システムの導入
キヤノンITソリューションズ株式会社は、東京都に本社を置く企業で、先進的なITソリューションを提供しています。その中でも、西東京データセンターは、高性能ファシリティと堅牢なセキュリティを誇る都市近郊型データセンターとして、多くの企業からの信頼を受けています。最近、同データセンターに導入されたのが、東京エレクトロン デバイス長崎株式会社が提供する電子錠サーバソフトウェア「GoriRack電子錠サーバ」と、電子錠管理ユニット「RMS-EL」シリーズです。
導入の背景
西東京データセンターは、ティア4レベルの施設であり、顧客のセキュリティニーズが高まっています。しかし、利用企業の増加に伴って、従来の物理鍵の貸し出し業務がオペレータにとって大きな負担となっていました。そのため、キヤノンITSは、セキュリティ強化とオペレータ業務の効率化を図るため、電子錠システムの導入を決定しました。
今回の採用を決める際のポイントは、TED長崎が実施した既存の入退館管理システムとの柔軟なカスタマイズ対応でした。導入後、特に2020年に竣工した2号棟では、新しい機種「RMS-EL48R」が採用されています。これにより、接続可能なラック数が大幅に増加し、運用コストの削減にも寄与しています。
提供されるシステム
この電子錠システムには、以下のようなデバイスが含まれています。
- - 電子錠サーバソフトウェア「GoriRack電子錠サーバ」
- - 電子錠管理ユニット「RMS-EL30」「RMS-EL48R」
特に「RMS-EL48R」は、一つのユニットで最大48ラックを同時に制御し、監視することができます。前後扉を一つのポートで制御できる設計により、管理ラック数が飛躍的に増え、効率的な物理的セキュリティを実現しています。
連携機能の強化
TED長崎は、入退館管理システムと電子錠システムの連携をスムーズに行うため、GoriRack電子錠サーバのインターフェイスをカスタマイズしました。これにより、ユーザーはWeb上での入館申請に基づいて、ラックの解錠ができるようになり、物理鍵の貸し出しや回収の手間が省かれました。これが顧客満足度の向上に繋がっています。
導入効果
この電子錠システムの導入によって、以下のようなメリットが得られました。
- - セキュリティの強化: 入退館管理システムと連携することで、解錠権限がICカードに付与され、物理的な鍵を使わずに操作できるようになりました。
- - コスト削減と省スペース化: RMS-EL48Rの採用により、導入コストが削減されるとともに、ラックの配置にも余裕が生まれました。
- - 顧客サービスの拡充: 契約企業向けのカードキー対応の保管庫にも同システムを導入し、多様なニーズに対応できるようになりました。
流れるように設計されたこのシステムは、データセンターの運用効率を高め、企業の業務プロセスをスムーズにします。今後もTED長崎は、電子錠サーバやRMSシリーズなどを通じて、データセンターのセキュリティを強化し、お客様の満足度の向上に寄与していく方針です。
企業背景
キヤノンITソリューションズは、キヤノンマーケティングジャパングループの一員として、最適なITソリューションを提供している企業です。また、東京エレクトロン デバイス長崎は、スマートエネルギーやデジタル化を生かした製品開発を行う、技術力の高い企業です。今後も彼らの取り組みから目が離せません。