日本カーシェアリング協会の新たなステージ
一般社団法人日本カーシェアリング協会(以下、協会)は、自らの理念を実現するため、2025年度に特定非営利活動法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)との協働プログラムを開始したことを発表しました。このプログラムは、社会的なインパクトを最大化することを目的としており、協会はこれを通じてさらに多くの人々に移動支援を行うことを目指しています。
背景と目的
協会の設立された背景には、東日本大震災での困難な経験がありました。震災後、協会は寄付車を活用して地域社会に貢献する活動を行ってきましたが、近年の災害頻発化や経済の不安定化により、支援活動のニーズは全国的に増加しています。これに応えるためには、経営基盤の強化や寄付車の普及を進めなければならないと考えました。そこで、SVP東京の持つ経営支援のノウハウを借りることで、より一層強固な支援体制の構築を目指したのです。
協働プログラムの概要
協働プログラムは2025年10月1日にスタートし、最大で2年間にわたって続く予定です。これには毎年100万円の資金提供が含まれ、SVP東京のパートナーによる専門チームが協会の支援に乗り出します。
具体的な支援内容としては以下が挙げられます。
- - 地域組織から全国組織への転換:事業計画や収益モデルの構築を支援し、効率的な運営体制を確立。
- - 車の寄付の普及:寄付車の重要性を広めることで、より多くの人々の生活を支える。
- - 制度改革の推進:車の支援を行う上で必要な法的な整備にも取り組む。
SVP東京とは
SVP東京は2003年に設立された非営利団体で、社会問題の解決に向けた革新的な事業を支援しています。さまざまな専門知識や経験を持つパートナーが集結し、資金提供や経営支援を行っている点が特徴です。これまでにも多くの社会企業に対する支援を行ってきた実績があります。
日本カーシェアリング協会の理念
協会は「誰かの1台が、誰かの暮らしを支える」という理念のもと、寄付車を利用した「コミュニティ・カーシェアリング」をはじめとする3つの支援事業を展開しています。また、生活困窮者やNPOへの支援活動も行い、災害時には無償で車を貸し出す「モビリティ・レジリエンス」の取り組みも進めています。
今後の活動を通じて、より多くの人々に移動の自由を提供し、お互いの支え合いが広がる社会を実現することを目指しています。
参考情報
この新たな協働プログラムを通じて、日本カーシェアリング協会は社会貢献への義務を果たし、市民が移動の自由を享受できる世界を目指して前進していきます。