韓国デザイン新書
2025-02-28 14:26:09

韓国グラフィックデザインの現在を探る新刊書籍の発売情報

2025年3月、グラフィック社から新たな書籍『韓国グラフィックデザイナーの仕事と環境 K-GRAPHIC IN-DEPTH』が発売される。この書籍は、新世代の韓国デザインカルチャーをテーマに、ポップカルチャー、出版、社会運動などが交錯する現代の状況を徹底的に分析・紹介する内容となっている。読者は、K-POPや独立系出版、フェミニズムなどのトピックを通して、デザインがどのように韓国社会を動かしているのかを理解できるだろう。

本書は、大きく三つの章に分かれている。第一章では、現代韓国のポップカルチャーに焦点を当て、デザインがK-POPに与える影響や、その裏側にある独自の視点を探る。全体として、デザインが持つ多層的な可能性を丁寧に紐解く作業が行われている。著名なデザイナーたちのインタビューや、実際のデザイン事例を通じて、特にハングルに関する議論が展開され、その重要性が強調される。

第二章では、ポスト・トゥルース時代における本とデザイナーの関係が探求される。ソウルにおける独立系出版や地域の特色を持つクラスターの挑戦について、実際の事例をもとに考察される。特に、美術からファッションに至るまで、多様な分野での連携が紹介され、デザインの幅広い可能性が浮き彫りにされる。ここでは、地域コミュニティがどのようにデザインに関与しているのかについての具体的な情報も得られる。

第三章は、デザイナーたちが直面する課題と、未来を切り拓くための活動について焦点を当てる。この章では、特にフェミニズムデザインの視点から、社会における差別的な構造をあぶり出す試みが語られる。具体的には、ソーシャルクラブや大学におけるデザイン教育の実態など、若い世代のデザイナーたちによる活動が重要視される。デザインが持つ社会的役割や責任について、真摯に考える材料が提供されている。

著者の後藤哲也は、大阪を拠点として活動するデザイナーであり、本書もその研究の一環である。過去に『K-GRAPHIC INDEX』を好評のうちに刊行しており、本書はその姉妹編として位置付けられている。後藤はさまざまな展覧会を企画し、デザインの新たな潮流を発信し続ける存在だ。

書籍の詳細は、B5変型で248ページ、価格は3,300円(税込)で提供される。興味のある方は、Amazonや楽天ブックスで事前購入が可能だ。デザインに興味がある人、韓国の社会文化に関心がある人にとって、必携の一冊となるに違いない。

本書に興味のある方は、出版社であるグラフィック社の公式ウェブサイトやSNSをチェックすると良いだろう。日本における韓国のデザイン動向を深く知る貴重な機会になるに違いない。


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会社情報

会社名
株式会社グラフィック社
住所
東京都千代田区九段北1-14-17
電話番号
03-3263-4318

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