木材業界のCO2対策
2025-04-30 09:03:16

岐阜県白川流域の木材業界、CO2排出量の可視化で環境貢献へ

木材業界のCO2排出量可視化に向けた取り組み



地球温暖化や海面上昇など、環境問題が現実の課題となりつつある今、各界でのカーボンニュートラルへの関心が高まっています。特に木材業界では、自身のサプライチェーンにおけるCO2排出量を把握し、環境への責任を果たすことが求められています。岐阜県の白川流域では、これに対する取り組みとして「白川ローカルサプライチェーン(LSC)」が設立されました。

白川LSCとは



白川LSCは、2021年に岐阜県内の木材関連事業者が連携し、木材の持続可能な流通を目指すための協定を結んだものです。協定締結後、三ヶ月ごとに会議を開催し、木材の樹種、規格、品質、価格、供給量を調整。一貫した生産から流通までを支えるフレームワークを構築しています。これにより、地域の木材供給を安定させ、持続可能な林業の発展を目指しています。

環境性能の重要性



木材が「環境に優しい」と広く言われていますが、この言葉には誤解が潜むことがあります。樹木はCO2を吸収しますが、木材製品の生産プロセスではCO2が排出されることも多く、そこに公平な評価が必要です。白川LSCでは、各木材製品のCO2排出量を具体的に明記することで、環境性能をユーザーに判断してもらえるよう努めています。これにより、消費者は「木材の使用=環境に良い」という誤解から解放され、自ら環境に寄与できる選択が可能になるのです。

モニタリングシステムの導入



今回の取り組みを実現するためには、CO2排出量を簡単かつ正確に測定できるシステムが求められます。現在は、e-dash株式会社が提供するプラットフォームを利用することで、エネルギー使用に基づくCO2排出量の算出が容易に行えるようになりました。これにより、小規模事業者でも手軽にモニタリングが可能となり、各社が協力し合う基盤が整いました。

今後の展望



今後、白川LSCに参加する事業者は、納品書にCO2排出量を明記し、環境性能を標準化することを目指しています。さらに、排出量の精度向上や新たな環境貢献を意識した企業との連携も進めていく計画です。これは地方の木材業界における一大改革とも言える取り組みで、消費者にとっても選びやすい環境を整えることにつながります。

専門家の声



プロジェクトリーダーである田口房国氏は、「環境問題に対する意識が高まる中、木材業界も顧客の期待に応えるための行動が必要です」と語り、業界全体での取り組みに希望を寄せています。植林や持続可能な管理を通じて、木材業が地球環境に貢献する一助となりたいと願っているのです。

まとめ



岐阜県白川流域における白川LSCの取り組みは、木材業界に新たな道を示すものです。CO2排出量を可視化することで、透明性を持たせ、持続可能な環境へと進む大きな第一歩となるでしょう。今後も、このような取り組みが各地で実施され、グリーンな未来へとつながることを期待しています。


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会社情報

会社名
東濃ひのき製品流通協同組合
住所
岐阜県加茂郡白川町三川1539番地
電話番号
0574-72-2577

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