関西電力とシップスが取り組む衣料品リサイクル
2024年11月22日、関西電力株式会社が社会貢献活動を促進する新しいサービス「モアクト」の実証実験をスタートし、株式会社シップスとの共創による衣料品リサイクルの取り組みが始まりました。これにより、ファッション業界と環境負荷の関係を見直し、持続可能な社会を実現しようとしています。
SHIPS RECYCLE ACTIONの目的
シップスが推進する「SHIPS RECYCLE ACTION」では、不要になった衣料品を店舗で回収し、リユースやリサイクルを通じた資源の循環利用を目指しています。ファッションが環境に与える影響についての理解を深めることを目的とし、生活者一人ひとりの積極的な行動を促すことが重要です。
衣料品が廃棄される要因には、
ファッションと環境負荷の関連性への認識不足や
リユース・リサイクルのメリットに対する理解不足が指摘されています。これらの問題を解決するためには、消費者が自身の衣料品をどのように扱うかが非常に重要です。ポジティブな行動の連鎖が生まれることで、「回収からリユースやリサイクル」へとシフトすることができます。
ミッションの提供
この共創の一環として、モアクトアプリ内で2025年10月2日からは利用者向けのミッションが開始されます。ユーザーはミッションを達成することでポイントが獲得でき、これにより楽しみながら環境意識を高めることができる仕組みが導入されています。これにより、循環型ライフスタイルへの移行を促進します。
モアクトの基本的な目的
「モアクト」とは、ゼロカーボンを始めとする様々な社会問題の解決に向けて企業や団体と生活者を結ぶ役割を果たします。スマートフォンやその他デバイスを利用して、さまざまな社会課題に関する”ミッション”を提供し、利用者はそれを通じて自然と意識や行動の変化を促されます。新たなミッションが随時追加され、利用者の飽きが来ないよう配慮がされています。また、達成したミッションによって得られるポイントは、各種ギフトと交換可能で、楽しみながら社会貢献を行うことができます。
企業への影響
企業にとっては、この「モアクト」を通じて利用者に自社の取組みやサービスを知ってもらう良い機会となります。利用者の共感を得ることで、選択肢として自社の製品やサービスを考慮してもらえる可能性が高まります。社会課題に対する理解を深めることで、これからさらに多くの企業が環境への配慮を表明することが求められるでしょう。
株式会社シップスについて
シップスは1975年に設立された老舗のセレクトショップです。1952年に創業した上野の「三浦商店」を起源とし、高品質な衣料品を提供してきました。「Stylish Standard」というコンセプトのもと、国内外のブランドを厳選し、ファッションとベーシックを融合したスタイルを提案しています。また、サステナビリティに関する取り組みも積極的に行っており、特に衣料品リサイクル活動「SHIPS RECYCLE ACTION」に力を入れています。環境に配慮した素材の活用や持続可能なサプライチェーンの確立を目指しています。
本取り組みは、ファッション業界全体の環境への認識を高めることを期待されています。今後の展開が注目されます。