戦略PRに特化した本田哲也の新会社がスタート、成功へ導く仕組みを構築

本田哲也が設立した新会社、株式会社本田事務所

著名なPRストラテジストである本田哲也氏が新たに「株式会社本田事務所」を設立した。この新しい会社は、彼自身の豊かな経験と知識をもとに、日本におけるPRの戦略的アプローチを深化することを目的としている。

PR市場の成長とその課題

近年、経営やマーケティングの分野でPRの重要性が高まっている。日本パブリックリレーションズ協会によれば、国内のPR業界は2007年には約653億円であったが、2017年には1,016億円に達した。この数字は、単なるメディア露出に留まらず、企業や組織のコミュニケーション戦略全体を含む広義のPR市場の成長を示している。さらに、イベントやデジタルPR、行政広報などを加えると、市場規模は5,000億円に迫っているとされる。

しかし、PRの重要性が認識される一方で、実際の戦略導入には課題が残っている。たとえば、企業内で経営者と現場担当者の間に乖離があり、PR活動における戦略と戦術の結びつきが不十分であることが指摘されている。その結果、多くの企業が効果的なPR活動の実施に苦しんでいる実情がある。

新しいアプローチ: フレキシブルチーミング

本田事務所は、これらの課題に取り組むために、「フレキシブルチーミング」という新しいシステムを導入した。これは、既存のPR会社や広告代理店との連携に加え、複業やフリーランスの人材を活用してサービスチームを編成する仕組みである。クライアントのニーズに応じた最適なPR実行チームを構成し、戦略的なディレクションを行うことにより、企業のPR活動を革新していく。

2つのサービス領域: マーケティングと経営広報

本田事務所は「マーケティング」と「経営広報」の2つのサービス領域に注力し、PR戦略と実行の間を埋めるハブ的な存在を目指す。企業とPR会社、経営と現場をつなぎ、PRの力を活用することでビジネスの成長と日本の活性化を実現する「Powered By PR」というミッションを掲げている。

本田哲也のプロフィール

本田哲也氏は、日本を代表するPR専門家であり、世界的なアワードである『PRWeek Awards 2015』で「PR Professional of the Year」を受賞 historyを持つ。彼は国内外で数多くの有名企業とのプロジェクトに関与しており、PRの戦略的な重要性を広めてきた実績がある。彼の新たな挑戦が、PR業界と企業の戦略にどのように影響を与えるのか、多くの人々が注目している。