モルガン・スタンレーとの協働により前進する株式取引
auカブコム証券株式会社は、2025年3月3日、モルガン・スタンレーMUFG証券(MSMS)との協力を通じて、革新的なSOR(スマート・オーダー・ルーティング)サービスを導入します。これにより、多様な取引執行アルゴリズムを個人投資家にも提供し、従来のサービスの枠を超える体験をもたらします。
SORサービスの新たな一歩
このたびのサービス拡充の目玉は、モルガン・スタンレーの先進的な日本株取引執行基盤を活用することです。その特長の一つとして、最良価格の検知・執行が可能で、投資家に対して価格改善の機会を提供します。特に、全量約定時においても市場の最良価格を追求し、高速な発注が実現されます。
また、一般的なネット証券では発注時のみ判断されるSOR機能を、auカブコム証券は常時使い続けることで、より高い約定率と価格改善を目指します。これは、取引所での注文が成立する前に他の有利な市場での注文を選ぶプルバック機能を備えるため、業界の中でも特異な対応となっています。
取引執行アルゴリズムの魅力
個人投資家向けに提供される取引執行アルゴリズムは、革新性とカスタマイズ性が特徴です。世界中の機関投資家が使用するアルゴリズムの中から、特に優れた7種類を選び、個人のお客様向けに最適化します。例えば、ステルスアルゴリズムでは取引板に自分の注文を表示せず、他の投資家にバレずに取引ができるため、戦略を隠すことが可能です。また、アイスバーグアルゴリズムは、指示した株数だけを露出させ、他の投資家に誤解させることなく注文できます。
これらのアルゴリズムは、価格変動の影響を受けにくくする観点からも、多様なニーズに応える設計となっています。市場流動性に応じて売買するPOVアルゴリズムや、時間加重に基づくTWAPアルゴリズムも利用可能です。これらを組み合わせることで、個人投資家は自身のスタイルに合った取引が行えるようになります。
新たな時代の始まり
auカブコム証券は、このSORサービスの導入を通じて、日本株市場に新たな息吹をもたらそうとしています。顧客の多様なニーズに応じた取り組みがなされ、今後も進化を続ける日本株取引所市場において、金融サービスのあるべき姿を追求し続ける姿勢は、個人投資家に対しても大きな期待を抱かせます。
モルガン・スタンレーとの連携によるこの新しいサービスは、個人投資家にとって、自身の取引戦略を一層洗練させるための有用な手段となるでしょう。投資の可能性を一段と高めるこの取り組みに注目が集まります。今後の進展から目が離せません。