鳥取発!コーヒー葉茶
2022-09-21 10:00:18
不可能を可能にした鳥取の挑戦! コーヒー葉から作る「トリゴネコーヒー茶」が安定生産へ
コーヒーは温暖な地域でしか栽培できないと考えられていますが、鳥取県境港市にある澤井珈琲は、6年の歳月をかけ、日本最北となる大規模な珈琲栽培に成功しました。
澤井珈琲がある鳥取県境港市は、北緯35度で年間平均気温が14.9度、冬場は積雪で氷点下になる寒冷地帯です。そのため、周囲からは「不可能だ」と反対の声もありました。しかし、澤井珈琲は、寒さ対策としてビニールハウスを建設し、2万3000本の苗木を育て始めました。
当初は、寒さ対策だけでなく、真夏の暑さ対策にも苦労しました。ビニールハウス内の高温での作業や管理は厳しく、最初の1年間で3000本近くの苗木が枯れてしまいました。それでも、澤井珈琲は諦めずに、試行錯誤を重ね、現在では2万本のコーヒーの木を育てることに成功しました。
そして、コーヒー豆だけでなく、コーヒーの葉にも注目し、脳活性効果がある成分「トリゴネリン」を多く含む「トリゴネコーヒー茶」を開発しました。コーヒーの葉は、コーヒー豆よりもカフェイン含有量が多いことから、カフェインを低減しつつもトリゴネリンを多く含む製造方法を開発し、2022年8月には特許を取得しています。
澤井珈琲では、安全性を重視し、海外からの輸入はせず、自社で無農薬栽培を行っています。これにより、コーヒーが苦手な方でも安心して飲めるお茶として、多くの人に親しまれています。
「トリゴネコーヒー茶」は、10月1日の「コーヒーの日」に合わせて、年間茶筒出荷量を1万本に拡大する予定です。澤井珈琲は、今後も「一杯のコーヒーで人を幸せにする」という理念のもと、より良い商品を開発し、お客様に提供していくことを目指しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社澤井珈琲
- 住所
- 鳥取県境港市竹内団地278-6
- 電話番号
-
0570-05-0381