オーダーメイドドレスブランドLibがパリファッションウィークで初ランウェイ
オーダーメイドドレスブランド「Lib」は、2024年9月25日に開催されたパリファッションウィークで初のランウェイショーを実施しました。株式会社LIDEMAの代表である勝尾はるかが手掛ける「Lib」は、単なるファッションブランドではなく、女性の美しさを引き出すことを目的としています。
コレクションテーマ「白椿」
今回のショーでは「白椿」がテーマになり、その花言葉である「完全なる美しさ」と「至上の愛らしさ」を元に、女性の持つ「強さ」、「優しさ」、「繊細さ」を表現した全12Lookを披露しました。特筆すべきは、異なる分野で活躍する3人のデザイナーとのコラボ作品です。加賀友禅作家の一川忍氏、現代アート作家のAYANE MIKAGI氏、書家の香寳(KOHO)氏と共に創り上げた作品は、観衆から大きな注目を集めました。
震災復興の想いを込めて
特に、一川氏とのコラボによる「白椿」加賀友禅のジャケットは、勝尾が石川県七尾市出身であることから、能登半島地震による文化的影響を受けた地域への支援のメッセージが込められています。加賀友禅の工房が震災で甚大な影響を受けたことを背景に、地域文化の保護と震災復興への願いを目指した作品となっています。
視覚的に訴えるランウェイ
コレクションは、静寂の中から「268.416412037」と映し出され、地震からランウェイまでの時間経過を視覚的に表現しました。観客は未だ復興が進まない地元の現状を知りつつ、復興の兆しを感じることができました。モデルが身に纏う加賀友禅の白椿は、その緻密な描写と袖の揺らぎで、観客を魅了しました。
Libのブランド背景
「Lib」は2020年に勝尾はるかによって設立され、ブランド名は「Life Is Beautiful」という理念に基づいています。ウェディングドレスを通じて女性が際立つ美しさを追求することを目指しています。
女性にとって結婚式は特別な日であり、このドレスを着ることは彼女たちの美しさを引き出すチャンスとなります。Libは、これを単なるイベントとしてではなく、女性が生涯にわたり美しさを保つための道具と位置づけているのです。
ブランドデザイナー勝尾はるか
勝尾はるかは明治大学を卒業後、大手ウエディング企業にて多くの婚礼プロデュースに関わりました。2016年に独立し、フリープランナーとしての活動を経て、2017年にはLidema Bridalを創業。2020年には「Lib」を立ち上げ、多くの女性の人生に寄り添うブランドを目指しています。
まとめ
Libの初めてのパリファッションウィークでのランウェイショーは、文化や地域への思いを込めた作品が評価され、多くのメディアやバイヤーの目を引きました。今後の展開にも期待が寄せられます。
公式HP:
Lib Official Site
公式Instagram:
Lib Instagram