ブレゲ創業250周年を記念した特別モデル「トラディション7035」

ブレゲ創業250周年の記念すべき時計「トラディション7035」

2023年、時計ブランドブレゲは、その設立250周年を迎えました。この重要な機会に際し、限定250本の特別モデル「トラディション7035」が発表されました。この時計には、ブレゲのアイデンティティを体現する独自の合金、ブレゲゴールドが初めて採用されており、その美しい外観と革新性が同時に楽しめる魅力的な作品です。

ブレゲゴールドとその美しさ

「トラディション7035」のケースには、柔らかな輝きを持つブレゲゴールドが使用され、時計の独特なムーブメント構造を際立たせています。この特別な金属合金は、黄金、シルバー、銅、パラジウムをブレンドして作られており、温かみのある色調が特徴です。また、時計の文字盤には、ブルーの半透明グラン・フーエナメルで彩られたギヨシェ彫りが施され、時針と分針、さらにはレトログラードセコンドの印象を強調しています。

技術革新の歴史

ブレゲの時計作りにおける革新性は、創業者アブラアン-ルイ・ブレゲが掲げた理念に根ざしており、彼は常に顧客のニーズや市場の動向に敏感でした。1796年には「スースクリプションウォッチ」を提案し、予約制度を導入。このシステムは、顧客がパンフレットを見て注文し、前払いで支払うというもので、時計業界に革命をもたらしました。これにより、少量生産の時計が可能になり、オーダーメイドのような感覚を提供しました。

ムーブメントへの敬意

「トラディション」コレクションは、ブレゲの時計職人が誇る精巧な技術を体現しています。「トラディション7035」では、ムーブメントをあえて見せることで、その美しさを強調しており、直接的に技術を体感できる仕様が魅力となっています。裏面には、グルネイユ仕上げの地板やブリッジの上に、ブレゲの伝統的な三日月型ローターが回転します。このローターは、創業者が自動巻機構を考案した際の象徴的なデザインを受け継いでおり、プラチナ製であることも特徴です。

現代的デザインの適応

文字盤には「ケ・ド・ロルロージュ」という新しいギヨシェ模様が施され、パリのセーヌ河を上空から見下ろしたような模様が特徴です。これは、アブラアン-ルイ・ブレゲが工房を構えていた地域の美しさを表現しています。ギヨシェ彫りは、視認性を高めるための工夫が施され、反射を排除するマットな質感がありながらも、装飾性を失うことなく美しいものとなっています。

時計のアイデンティティ

CEOのグレゴリー・キスリングは、この新モデルの魅力について「個性的なムーブメントの構造がブレゲのDNAを体現している」と述べています。「トラディション7035」は、250周年記念の特別な素材であるブレゲゴールドを用い、ブランドの歴史に対する敬意を示しています。さらにこのモデルは、スースクリプションウォッチの系譜を引き継いでおり、ブレゲの伝統と革新が融合した時計として位置付けられています。

輝く未来に向けて

ブレゲは、創業以来の伝統を大切にしつつ、常に革新を追求し続けています。「トラディション7035」は、その象徴的な存在であり、高級時計製造メゾンとしてのアイデンティティを確立し続けることでしょう。

この素晴らしい時計は、ブレゲの技術と芸術性が凝縮された一品であり、所有する喜びを与えてくれることでしょう。ブレゲについての詳細は、公式ウェブサイトやブティックで確認できます。