木造集合住宅開発
2024-07-05 17:35:22

住友林業、米3位デベロッパーとロサンゼルス郊外で木造集合住宅開発!2026年賃貸開始へ

住友林業、米3位デベロッパーとロサンゼルス郊外で木造集合住宅開発!2026年賃貸開始へ



住友林業株式会社、芙蓉総合リース株式会社、小田急電鉄株式会社の3社は、アメリカのTrammell Crow Residential(以下TCR)と共同で、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のモンクレア市に木造集合住宅を開発することを発表しました。総事業費は約234億円(約145.3百万USD)で、2026年6月の賃貸開始を目指しています。

リゾー トライクな環境と充実した共用施設



物件は総戸数302戸の集合住宅で、3階建てと4階建てのアパートタイプ、3階建てのタウンホームタイプがあります。リゾートライクな雰囲気で、大きなプールやスパ、モダンな家具を配したアウトドアキッチンを備えたプールサイドなど、充実した共用施設が魅力です。その他にもバーベキューデッキ、ペット用のスパやグルーミング施設、コワーキングスペース、キッズルーム付きのジムなど、快適な居住空間を提供します。

木造建築でCO2排出削減、脱炭素社会に貢献



工法には木造枠組壁工法を採用し、2×4材の規格品を使用することで、RC造に比べてコスト削減を実現しています。さらに、木造建築は鉄骨造やRC造に比べてCO2排出量を削減できるというメリットも。木は吸収したCO2を炭素として内部に貯蔵するため、本物件のように木材を多く使用することで、長期にわたって炭素を固定し、脱炭素社会の実現に貢献します。

ロサンゼルス広域都市圏インランド・エンパイアの好立地



本事業地はロサンゼルス広域都市圏インランド・エンパイアに位置し、高い評価を受けている教育機関や有名企業のオフィスが集積する拠点からも近く、注目されています。2本の州間高速道路と近接しており、ロサンゼルス中心部へ車で約40分、オンタリオ国際空港へは約15分とアクセス抜群です。徒歩5分圏内にはMontclair Transit Centerがあり、バスや列車などの公共交通機関も充実しています。

3社の連携による第2弾プロジェクト



本プロジェクトは、ESG配慮型不動産開発私募ファンドや森林ファンドを通じて住友林業と関係を深めた芙蓉総合リース、米国での不動産事業拡大を目指す小田急電鉄が共同で推進するプロジェクトの第2弾となります。住友林業の100%子会社SFA MF Holdings、芙蓉総合リースの100%子会社Fuyo General Lease (USA) Inc.、小田急電鉄の100%子会社Odakyu USA Inc.が組成したJVとTCRが共同出資する特別目的会社(SPC)が開発主体となり、住友林業の100%子会社SFCアセットマネジメント株式会社がプロジェクトをとりまとめ、各社の調整を担当します。

各社の長期ビジョンと事業戦略



住友林業グループは、森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負、不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しており、米国での集合住宅の着工戸数は全米で9位相当まで成長しています。今回のプロジェクトは、TCRとのパートナーシップによる7つ目の開発プロジェクトで、住友林業グループは2027年までに年間1万戸以上の賃貸集合住宅の供給体制の構築を目指しています。

芙蓉リースグループは、CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)の実践を通じた社会課題の解決と経済価値の同時実現により、企業グループとして持続的な成長を目指しており、本プロジェクトへの参画を通じて、豊かな社会の実現と持続的な成長に貢献することを目指しています。

小田急グループは、環境や社会の持続性に配慮しながら、小田急沿線や事業を展開する地域で価値を創造することに取り組んでおり、本事業を機に米国での不動産業の情報収集、ノウハウ蓄積、ネットワーク構築をさらに進め、日本での経験を生かして海外でも「地域価値の向上」に取り組んでいくとしています。

環境配慮と地域貢献を両立した木造集合住宅開発



本プロジェクトは、環境負荷低減と脱炭素化への貢献、そして地域社会への貢献を両立した、画期的な木造集合住宅開発と言えるでしょう。今後、同プロジェクトがどのように展開していくのか、注目が集まります。


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