国内観光旅行が余暇活動の参加率で2年連続1位を獲得！2024年のレジャー白書速報版発表

2024年「レジャー白書」速報版発表

公益財団法人日本生産性本部が発表した「レジャー白書2024」の速報版によれば、国内の観光旅行が余暇活動の参加率で2年連続して1位を獲得しました。この調査は2023年に行われ、全国から3,303人が回答した内容がまとめられています。以下に、調査の主なポイントを解説します。

余暇重視の傾向の増加

調査によると、余暇を重視する割合が年々高まっていることが明らかになりました。65.7%の回答者が仕事よりも余暇を優先していると回答しており、特に「余暇の中に生きがいを求める」とした回答が2021年以降増加し、2023年には34.1%に達しています。この背景には、逃れられない仕事のストレスや、生活の質を向上させたいと思う人々の意識が影響していると考えられます。

国内観光旅行、余暇活動参加率で1位

余暇活動の参加率に関する調査では、特に「国内観光旅行」の人気が顕著でした。参加率は前年から約6ポイント増の48.7%となり、2年連続で1位を記録しました。しかし、依然としてコロナ禍前の2019年の54.3%には及んでいない状況です。2位には39.2%の「外食」が続き、前年から3.4ポイント増加しましたが、こちらも2019年の水準には届いていないことがわかりました。

男女別の傾向

男女別にみても、「国内観光旅行」が1位を占めており、特に男性では前年の「動画鑑賞」から順位を上げての達成となりました。女性も前年から引き続き、国内観光旅行が人気の選択肢としてランクインしています。

潜在需要の動向

また、各活動の希望率と参加率の差を指標とする「潜在需要」を分析したところ、国内観光旅行が2年連続で2位にランクインしています。ただし、「海外旅行」が1位である一方、どちらも前年よりも希望率は低下しています。このことからも、安全で快適な国内旅行への関心が高まっていることが感じられます。

平均参加種目数の微増

1人当たりの平均参加種目数も、微増して10.4種目となりました。これはコロナ禍の影響で減少していた数値が、徐々に回復傾向にあることを示しています。しかし、2019年の12.3種目と比べるとまだまだ少ない状態です。

今後の展望

この調査結果は、今秋発刊予定の「レジャー白書2024」にも掲載される予定です。余暇活動に対する人々の関心が高まる中、国内観光旅行が引き続き注目される存在であり続けることが期待されます。旅行業界にとっても、こうしたデータは重要な指標となり、今後の戦略に活かされることでしょう。

詳しい内容は別紙に記載されていますので、ぜひご確認ください。レジャーに関する詳細情報は公式サイトでもご覧いただけます。レジャー白書公式サイト