雪印メグミルクがTeradata Vantage導入でデジタル変革を加速
日本の大手乳製品メーカー、雪印メグミルクがデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する一環として、最新の統合データ分析基盤「Teradata Vantage」を導入しました。このシステムは、2025年の本格運用開始に向け、パブリッククラウド上で提供されるもので、同社の事業活動を支えるための重要な役割を果たします。
雪印メグミルクは、2025年に創業100周年を迎えるにあたり、企業の強靭性を向上させることを中期的な経営計画のテーマとしています。事業戦略を支えるためには、大規模かつ高度なデータ分析が不可欠です。そのため、DX推進には統合データウェアハウス(DWH)の設立が重要であるとされ、Teradata Vantageの採用に至りました。
この新たな基盤は、物流や生産、営業、財務、受発注など、各事業活動から生じる膨大なデータを一元的に保管・分析できる機能を持ち、業務効率を大幅に向上させることが期待されています。特に、従来のシステムでは高コストのクエリ発行や処理能力の不足があり、業務に支障をきたすことが多かったですが、Teradata Vantageの導入でこれらの課題が解消される見込みです。
Teradata Vantageの特筆すべき機能には、データソースを仮想的に統合し、簡単にアクセス・分析できる能力が含まれます。一方で、超並列処理技術や高度なワークロード管理機能により、複雑なデータ分析においても高い効率を保ちつつ迅速な処理を実現します。このシステムの導入により、雪印メグミルクはデジタル時代のニーズに応えるための準備が整いました。
また、パートナー企業であるキンドリルジャパンとの連携を通じて、テクノロジー面でのサポートを受けることができ、DX推進に関する戦略も強化されています。キンドリルのサービスとノウハウを活かすことで、雪印メグミルクは大規模なデータ分析とその運用の質を高め、さらなる企業価値の創造に貢献します。
雪印メグミルクの常務執行役員である河本紳氏は、「データを活用してDXを加速させ、経営に活かすことが不可欠」であると強調し、Teradata社の役割にも期待を寄せています。新たな道を切り拓くためにはデータの利活用が鍵を握り、これからの戦略に大きく寄与することでしょう。
今後、雪印メグミルクは200万人の部活動に響く決断をしつつ、食の持続性に向けた取り組みや、プラントベースフード事業への参入も進めています。アジア地域を戦略エリアとしながら、海外展開を強化し、さらなる成長を目指しています。雪印メグミルクのDXを通じての挑戦には、日本国内外からの注目が集まっています。
会社情報
- 会社名
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日本テラデータ株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂2丁目23番1号アークヒルズ フロントタワー14F
- 電話番号
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