新たなサステナビリティの章を開く
1983年にフィレンツェで創業したフレグランスブランド、VRANJES FIRENZE(株式会社Dr. Vranjes Japan)は、2025年10月20日にB Corp™ 認証を正式に取得したことを発表しました。この国際的な認証は、同ブランドが持つフィレンツェの伝統や自然、そして人々への深い敬意を証明するものです。
フィレンツェの伝統と持続可能な取り組み
VRANJES FIRENZEは、すべての製品をトスカーナの中心において企画・調合・生産しています。地域の職人やサプライヤーとの強力な連携によって、生産工程を短縮し、環境への影響を軽減することに注力しています。B Corp™ コミュニティへの参加は、経済的な価値だけでなく、社会的・環境的な価値を生み出すことを意味します。この認証を得ることで、ブランドはより公平で持続可能な経済へ貢献していく意欲を新たに示しました。
CEOジュゼッペ・コロットは、「B Corp™ 認証の取得は、私たちにとっての大きな節目であり、同時に新たなスタートです」と語っています。また、「調香のアートと文化への情熱を、責任あるアプローチと共に表現し続けていく」と強い意志を表明しました。
一方、CMOバーバラ・デル・ネリは、新しいオードパルファンコレクション『Firenze in Translation』の発表に合わせての認証取得であるとし、リブランディングの重要性を説明しました。新しいロゴ“VRANJES FIRENZE”は、ブランドのアイデンティティをより現代的な形で表現し、フィレンツェとの深い結びつきを伝えています。
サステナビリティへの具体的な施策
VRANJES FIRENZEは、以下のような具体的な取り組みを行っています。
人材と企業文化
「社員はブランドの『鼓動』である」という理念のもと、VRANJES FIRENZEは、才能を尊重し成長を支援する企業文化を育んでいます。地域社会や環境への配慮を重要視し、福利厚生制度の拡充やリモートワークを導入しています。
環境への配慮
環境負荷の軽減に積極的に取り組み、100%再生可能エネルギーを使用し、リサイクルできるパッケージデザインを採用しています。また、「500ml リフィル」は売上の30%を占め、廃棄物削減の重要なシンボルとなっています。輸送に際しては、可能な限り海上輸送を優先し、環境へのインパクトを低減しています。
地域社会への貢献
製品をすべて地元で企画・調合・製造し、サプライチェーンを短縮することで地域の職人技術を守る努力もしています。サプライヤーの選定においても、80%が国内、35%がトスカーナに拠点を置いています。
顧客への配慮
顧客の供給チェーン全体で最高水準の品質を確保し、視覚障がい者向けにはガラスディフューザーに点字で注意表示を施しています。これにより、より多くの人々に製品を楽しんでもらうことを目指しています。
経営戦略への統合
社会・環境インパクトを経営戦略に統合し、高い目的と成果を両立させる体制を築いています。
将来に向けたビジョン
B Corp™ 認証を受けたことで、VRANJES FIRENZEはラグジュアリーの世界における“エクセレンス × クラフトマンシップ × サステナビリティ”の実現に向けた強いビジョンを改めて示しました。フィレンツェの誇り高い文化を継承しつつ、持続可能な未来を形成するための新しい価値創造に挑み続けます。
まとめ
VRANJES FIRENZEの取り組みは、ただのビジネスを超えて、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となっています。美しさを追求する中で、世界への敬意を忘れない姿勢が、これからのファンや顧客にとって新たなインスピレーションを与えてくれることでしょう。さらに新たな挑戦が待ち受ける中、彼らの次なる展開から目が離せません。