VungleがGameRefinery買収
2021-03-03 09:55:57
VungleがGameRefineryを買収、モバイルゲーム分析の新時代へ突入
Vungleは2021年3月3日、フィンランドに本社を構えるモバイルゲーム分析のリーダー、GameRefineryを買収したことを発表しました。この買収により、Vungleのモバイルパフォーマンス広告プラットフォームは、革新的な分析機能やターゲティング機能を獲得し、広告業界に大きな影響を与えることが期待されています。
GameRefineryは、ZyngaやKing、Ubisoftなどの著名なゲーム開発者向けに、ゲームに関する詳細なインサイトを提供するプラットフォーム「Game Intelligence」を展開しています。このサービスは、ユーザーのリテンションや monetizationに関する情報を提供し、600万以上のデータポイントからなる豊富なゲームデータを活用して、開発企業の成長を支援しています。そのため、GameRefineryの技術をVungleに統合することは、対象となるユーザーへ適切な広告を効果的に配信するための重要なステップといえるでしょう。
VungleのCEO、ジェレミー・ボンディ氏は、「VungleとGameRefineryのパートナーシップは、ゲーム開発者を支援する新たな方法を提供します。我々は、ゲーム開発者が必要とする情報やツールを統合し、より強力なサポートを行っていきます」と述べています。この言葉からも、両社の協力は単なる買収に留まらず、ゲーム業界のイノベーションを促進する重要な取り組みであることが窺えます。
特に、GameRefineryが持つ画像認識機能と独特なタグ付けシステムが、Vungle Creative Labs (VCL)で活用される点は見逃せません。VCLは、最先端のクリエイティブ開発を行い、業界のお客様に対して強力なパフォーマンスレコメンデーションを提供することを目指しています。画像のスタイルやジャンルに基づいて、広告の視覚的要素を分析するシステムが導入されることで、クライアントにとって価値あるデータが提供されると予測されます。
また、GameRefineryの買収により、VungleはiOSのプライバシー関連の変更に適応する新しい分析手法を導入することが可能となります。業界全体でプライバシーが強化される中、広告主はより効果的なクリエイティブターゲッティングを行う必要性が増しています。この勢いを受けて、Vungleは今後、より深いインサイトとターゲティングレコメンデーションを通じて広告主をサポートする体制を整えていく計画です。
さらに、今年の買収ニュースは、Huuuge GamesのCEOアントン・ゴフィン氏のコメントとも結びつきます。彼は両社が自社・顧客ともに最適なパートナーであり、これからの成長に向けた新しいツールを提供することへの期待を示しています。
まとめると、VungleのGameRefinery買収は、モバイルゲーム分析の領域に新たな可能性をもたらす動きであり、広告業界全体に革新をもたらすことでしょう。VungleとGameRefineryが結束することで、ユーザーエクスペリエンスの向上や、よりパーソナライズされた広告配信が実現されていくことを楽しみにしています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Vungle
- 住所
- 東京都渋谷区広尾Barbizon72-4階
- 電話番号
-