インドネシアでのEV充電インフラ提供が正式にスタート
日本発のグローバルEVベンチャー、テラチャージが2024年8月20日からインドネシアにおいてEV充電インフラサービス「テラチャージ」を正式に開始しました。これは、インドネシア国内で日系企業としては初の試みとなります。
1. テラチャージ・インドネシアとは
テラチャージ株式会社(東京港区、本社:徳重徹社長)は、ジャカルタに新たに設立したPT. Terra Charge Indonesiaを通じて、充電インフラ事業を推進します。日本に次ぎ、インド、タイに続く4カ国目の展開であり、インドネシア自体もEV充電サービスの重要な市場として捉えられています。
2. インドネシアの経済と自動車産業の成長
インドネシアは2040年代半ばまでに世界第4位の経済に成長するという予測があり、特に自動車産業は年間100万台以上の販売があります。こうした背景のもと、インドネシア政府は2060年を目標にカーボンニュートラルを達成するための多くの政策を打ち出し、2035年までには国内で100万台のBEV(バッテリー電動車)の生産を目指しています。
3. EVの販売状況と充電インフラの課題
2023年にはEV販売が伸び、インドネシアは新車販売に対するEVの割合が1.7%に達しましたが、充電インフラの整備については依然として課題が残っています。充電ステーションをめぐる優遇政策が不十分なため、テラチャージの進出が市場の改善に寄与すると期待されています。
4. テラチャージ・インドネシアの取り組み
テラチャージ・インドネシアは、2024年2月から充電ステーションの設置に着手し、わずか6ヶ月でジャカルタ、バンドン、スラバヤ、バリの4都市に77基の充電器を設置しました。この取り組みにより、インドネシアの充電ポイント事業者の中で初めてトップ3に位置づけられました。今後、2025年12月末までにさらに1,000基の充電器展開を目指します。
5. 提供サービスと今後の展開
テラチャージ・インドネシアでは、24時間365日のカスタマーサポートやモバイルアプリを通じたサービスを提供し、ユーザーは充電スポットの検索や利用、料金支払いが手軽に行えるようになります。記者会見ではEV充電のデモも行われ、政府関係者からも強い支持が表明されました。
6. まとめ
テラチャージがインドネシアでのEV充電インフラを浸透させることにより、今後の持続可能なモビリティへの移行が加速・促進されると期待されます。同社はインドネシアのEV普及を支え、環境への貢献及び地域経済の発展に寄与する重要な役割を果たすことでしょう。