『BOXBOXBOXBOX』芥川賞候補
2025-12-11 08:18:22

坂本湾のデビュー作『BOXBOXBOXBOX』が芥川賞候補に!新時代の労働観を描く注目作

新潮な労働観を映し出す傑作『BOXBOXBOXBOX』



今年、文藝界に旋風を巻き起こした『BOXBOXBOXBOX』は、坂本湾の驚愕のデビュー作です。11月17日に刊行されたこの作品は、早くも第174回芥川龍之介賞の候補に選出されました。この選考結果は、2026年1月14日に発表される予定ですが、すでに多くの文学ファンや書店員がその内容に注目しています。

『BOXBOXBOXBOX』の魅力とは



本作では、薄霧に包まれた宅配所が舞台として描かれており、日々の単調な労働をこなす4人の作業員たちに焦点が当てられています。彼らは、流れてくる無数の荷物を仕分ける中で、自らの存在と労働の意味を問い直します。

「私」を必要とされない環境で、どのように自らを保つことができるのか。若き作者が描くこの物語は、固定観念とは異なる新たな視点から労働について考えさせられる内容です。

禁断の衝動と現実の狭間で



作中の主人公、安(あん)は、孤独な環境で働く中で禁断の衝動に駆られます。仕分け作業を通じて、彼は箱の中身を妄想し、答え合わせをしたいという欲望が芽生えていきます。ある日、思いがけずその中身を覗くことに成功しますが、その後、現実は意外な方向へ展開します。この緊張感あふれるストーリーが、読者の心を掴んで離さないのです。

受賞歴が物語る価値



『BOXBOXBOXBOX』は、第62回文藝賞で絶賛を浴び受賞しました。選考委員からは「不気味で心地の悪い小説」を作り上げるためには、高度な技術と強い決意が必要であるとの評価が寄せられています。各委員はそのストイックさやリアリズムに感銘を受けており、文学作品としてのクオリティの高さを称賛しています。

書籍情報と特別公開



本書は、46判・上製・全120ページという仕様で、税込1,650円で購入可能です。また、芥川賞ノミネートを記念して、無料で冒頭部分が公開されています。興味のある方はぜひ、ご一読をお勧めします。

詳しい書誌情報や購入方法については、こちらをご覧ください。電子書籍としても配信されています。

読者の声



書店員たちからも多くの称賛の声が寄せられています。「鬱屈した環境の中で人が狂っていく様を目撃できる」といった感想や、「開けてはいけない箱を覗いてしまったかのような、衝撃的な読書体験」との声も多く、作品の持つ影響力が伺えます。

『BOXBOXBOXBOX』は、今後のデビューである坂本湾の今後が期待される一作です。新しい労働観を持つこの作品は、多くの読者に新たな視点を提供し、文学界での活躍が楽しみです。


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会社情報

会社名
河出書房新社
住所
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201

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