オシロ株式会社が導入した「芸術給」制度とは？文化芸術への接触が社員の心に与える効果

オシロ株式会社が導入した「芸術給」制度とは？

オシロ株式会社は「日本を芸術文化大国にする」という理念のもと、独自の制度「芸術給」を設けています。この制度では、社員が月に最大3万円までの芸術文化に触れる費用を会社が負担するもので、映画、美術館、音楽ライブ、さらにはファッションアイテムの購入にも利用可能です。この制度の目的は、アーティストやクリエイターとの接触を促進し、社員に心の栄養を与えることにあります。

制度の目的

オシロの代表である杉山博一氏は、社員が自発的にアートに接することで、日々の仕事の刺激源となることを願ってこの制度を設けました。芸術文化への理解が深まることで、社員一人ひとりの創造性や感性が豊かになるとともに、社内コミュニケーションの活性化につながっています。

実際の利用状況

調査によると、ほとんどの社員が「芸術給」を利用しており、そのうち約93%が入社前後で芸術文化への接触機会が増えたと報告しています。具体的には、美術館や映画館への訪問、書籍の購入、さらにはデザイナーブランドのアイテムを手にする機会が増えたとの声が寄せられています。

調査データ

以下は、実際に「芸術給」を利用したデータです。対象期間は2024年10月から2025年9月まで、1279件の利用がありました：

- 書籍関連が約42％
- ファッション関連が約18％
- イベント関連が約11％

書籍の購入が最も多く、業務に関連する書籍だけでなく、漫画や小説などにも大きく寄与しています。

社員の声

利用者の中には、「金銭的な負担が軽くなり、美術館や映画館に行く回数が増えた」、「デザイン性の高い服を気軽に購入できるようになった」などの感想が寄せられています。また、「本を毎月購入することで、新たな作家との出会いが増えた」との声もあり、芸術文化への理解の深化と新たな趣味の発見が相次いでいます。

社内コミュニケーションの活性化

「芸術給」を利用する際には、社内の専用プラットフォームにレポートを提出する必要があります。このプロセスを通じて社員同士が自分が触れたアートを紹介し、感想を共有することで、コミュニケーションが深まるとともに、他の社員への刺激にもなります。社内での「スキ」を起点にした交流が生まれ、働く環境がより豊かになっています。

まとめ

このように、オシロ株式会社の「芸術給」は、単なる福利厚生の一環ではなく、社員の心を豊かにするための重要な施策となっています。今後もこの制度を通じて、芸術文化の振興と社員同士の絆を深めていくことが期待されています。オシロの挑戦が、どのように続いていくのか注目が高まります。

オシロ株式会社はこれからも「日本を芸術文化大国にする」ための取り組みを続けていくことでしょう。この制度が、どのような成果をもたらすのか、さらに期待が集まります。