徳島県スポーツデータサイエンス事業の発足
徳島県スポーツデータサイエンス事業が始まり、地域のスポーツ環境の向上を目指した取り組みが進められています。この事業は、行政、大学、競技団体が一丸となり、専門知識やデジタル技術を駆使して、選手の競技力向上や子どもたちの体力改善を図るものです。さらにデータ解析を通じて、指導人材の育成を目指すことで、スポーツを基盤とした地域ブランドの強化、そして地方創生を推進していくことを目的としています。
事業の背景と目的
この事業は、特に県内の児童や生徒を対象に、体力測定、栄養教育、競技力分析を行い、科学的な指導法を活用した「見える化」を促進します。また、内閣府の地方創生事業としても採択されており、トップアスリートの発掘に留まらず、「人を育てる」「地域を育てる」という観点から、将来的には他の競技への展開や全国的な普及を目指しています。
事業の特徴
データ駆動型の育成支援
徳島県バスケットボール選抜選手(U12-U16)を対象とし、身長・体重、運動能力、食事などのデータを収集します。これらのデータは、AIや統計解析を用いて、選手の成長過程や競技力向上の要因を科学的に分析するために活用されます。
連携と協働の体制
この事業は、徳島県、徳島県スポーツ協会、バスケットボール協会をはじめ、地域の学術機関やB3リーグの「徳島ガンバロウズ」が連携し、H2K合同会社がデータ解析や教育を担当します。この産学官連携によって、実効性のある支援体制が整っています。
地域貢献
選抜選手には、自身の成長や成果を「見える化」するフィードバックが提供され、保護者や指導者にも科学的な見地からのアドバイスが行われることで、安心してスポーツ活動に取り組める環境が整います。
ノウハウの蓄積
これらの取り組みを通じて、「徳島モデル」を構築し、選手、指導者、研究者が共に学んでいきます。また、教育機関と連携し、データサイエンス教育プログラムや報告会を開催し、目指すべきデータサイエンス人材育成を進めます。
今年度の活動内容
今年度は、BリーグやNBA Draft Combineに準拠した身体能力測定を行います。対象は徳島県バスケットボール協会推薦のU12からU16選手で、測定会は2回予定されています。選手の各特性はAIと統計学を利用して分析・共有され、地域全体で情報をサポートします。
日程と場所
- - 日程: 令和7年10月26日(日)~ 令和8年1月下旬(予定)
- - 場所: 吉野スポーツセンター等
- - 測定内容: BリーグやNBA Draft Combine準拠の身体能力測定
- - 参加者: U12からU16の選手
初回測定詳細
- - 日時: 10月26日(日)11:30~
- - 場所: 吉野スポーツセンター
- - 対象: U12選手の測定を実施
スポーツコミッションアドバイザーのコメント
徳島県スポーツコミッションアドバイザーの牛尾信介氏は、このプロジェクトが地域スポーツの未来を切り拓く重要な取り組みであるとし、地域との連携によって地方創生に寄与する期待を寄せています。この事業は、単なる競技力の向上に留まらず、データサイエンスの力で「人づくり」と「地域づくり」を効果的にサポートするものであり、全国的にも模範となると信じています。
お問い合わせ先
徳島県観光スポーツ文化部スポーツ振興課内
徳島県スポーツデータサイエンス事業実行委員会事務局
〒770-8570 徳島県徳島市万代町1丁目1番地
電話番号: 088-621-3189
E-mail:
[email protected]
このプロジェクトの成果が、今後の地域スポーツ振興につながることを期待しています。