ソラコムとKDDI、IoT分野での包括契約を締結
株式会社ソラコム(本社:東京都港区、代表取締役社長 玉川憲)は、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 髙橋誠)とIoT分野における協業を強化する包括契約を締結しました。この契約により、両社はさらに緊密な連携を持ち、IoT技術の進化を促す新たなサービスやソリューションを展開していくことを目指します。
ソラコムの独自技術とプラットフォーム
ソラコムが提供するIoTプラットフォーム「SORACOM」は、これまでの9年間で世界中の700万回線以上のデバイスを接続してきた実績があります。このプラットフォームの特長は、従来のハードウェアに依存せず、クラウド上でソフトウェアとして運用される「モバイルコア」技術にあり、これにより企業は柔軟かつスケーラブルなIoTサービスを利用可能です。
合同プロジェクトと技術連携
これまでもソラコムとKDDIはIoT領域での連携を強化しており、KDDIのIoTサービスとの技術連携や、通信規格(LTE-Mや5G)を共に提供する取り組みなどがあります。また、次世代通信技術に関する実証実験や研究開発においても共同での活動を行っています。
この包括契約によって、今後はAI技術や法人向けのIoTソリューションの開発が進められ、ソラコムのモバイルコア技術を活かした新サービスの導入も視野に入れています。さらに、コネクテッドカー向けのIoT基盤の研究開発にも取り組むことで、技術革新を促進し、業界全体への波及効果を期待しています。
持続可能なビジネスの創出
ソラコムは、このKDDIとの協業を通じて、IoTを活用した新たなビジネスの創出を目指すと同時に、多くの企業や開発者が効率的にIoTを活用できる環境を整えていく考えです。今後さらに、IoT技術を基盤に、産業界の革新を進めつつ持続可能な社会の実現に向けて貢献していく姿勢を示しています。
KDDIのコメント
KDDIは、これまでのソラコムとの協力を通じて、IoT市場におけるソリューション提供に力を入れてきました。今回の包括契約を契機に、WAKONXにおけるデータ活用やAI技術の導入を推進し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速します。特に、次世代モビリティ関連の技術に注力し、両社の知見を活かした新しいイノベーションを生み出していくことが期待されています。
このように、ソラコムとKDDIの協業は、IoT技術のさらなる発展と業界全体のビジネス進化を支える重要な一歩となるでしょう。今後の動向に注目が集まります。