ストーリーラインが資金調達を実施、未来のコーヒー文化を切り開く

ストーリーライン株式会社が資金調達を実施し、カフェイン除去技術の開発を加速

東京・世田谷区に本社を構えるストーリーライン株式会社は、株式会社日本政策金融公庫と株式会社仙台銀行から資本性劣後ローン及び協調融資を受け、自社の独自技術を駆使したカフェイン除去技術「ZEN Craft Decaf Process™」の開発を進めています。この資金調達は、令和5年度の成長型中小企業等研究開発支援事業（Go-Tech事業）にも採択されており、今後の成長を加速させる重要な資金となります。

調達資金の使途

ストーリーラインは、今回の融資によって調達した資金を様々な事業展開に活用する予定です。具体的には、運転資金としての利用に加え、財務体質の強化を図るための資本性資金としても位置づけています。これにより、今後の研究や技術開発の加速、量産化試験フェーズへの移行における組織体制の強化、さらには法人向けサービス「CHOOZE COFFEE for BIZ」の事業体制を強化していく方針です。

技術革新による新たなコーヒー体験

ストーリーラインの「ZEN Craft Decaf Process™」は、超臨界CO2流体技術を利用して、コーヒー豆の風味を損なうことなく、カフェインを選択的に除去する独自技術です。この技術により、カフェインの含有量を自在に調整できるため、消費者にとって新たなコーヒー体験を提供できることが期待されています。

今まで「あり」か「なし」の二者択一であったデカフェの選択肢が、0%、30%、50%、70%、100%といったきめ細かい調整を可能にしました。これにより、健康意識の高い新しい顧客層の獲得と、既存のデカフェユーザーへの訴求を目指します。

さらなる成長を目指して

取締役COOの安藤真晴氏は、この度の資金調達が今後の研究開発や事業化を加速する上で、不可欠なものであるとコメントしています。高リスクのディープテック領域において、従来の融資審査では難しかった評価を得たことで、認識される将来性があると感謝の意を表しました。融資実行後には多くの業務連携先も紹介され、事業機会を増すことができ、さらなる事業拡大に期待が高まります。

ストーリーライン株式会社の紹介

ストーリーラインは、持続可能な未来を見据えたディープテック企業であり、カフェインレスコーヒーの製造・販売とともに、コーヒー豆の輸入販売、カフェ及びEC事業を展開しています。現在、既存の技術を用いた新しい飲料体験を提供しつつ、未来のコーヒー生産国での量産や国際市場でのシェアを獲得するための準備を進めています。

このように、ストーリーライン株式会社は技術革新を基にした新たなコーヒー文化の創出に挑戦しており、今後の動向から目が離せません。