伝統工芸とウェディングの融合、MIRROR MIRRORの新作ドレスが登場

2022年よりサステナブルラインを展開するMIRROR MIRROR（ミラーミラー）が、新たに日本の伝統工芸「有松絞り」を使用したトラディショナルクラフトドレスを発表し、12月1日よりレンタルを開始しました。これにより、伝統的な技法と現代のデザインが融合した魅力的なドレスが誕生しました。

トラディショナルクラフトドレスの魅力

日本には世界に誇る伝統技術が数多くありますが、後継者不足や生活様式の変化、量産品の普及などの影響で、これらの技術は衰退しがちです。MIRROR MIRRORでは、そうした伝統工芸を大切にし、サステナブルな価値の創造に取り組んでいます。その一環として、「トラディショナルクラフトドレス」の製作に着手しました。

今回のコレクションに使用された有松絞りは、江戸時代から親しまれてきた美しい染の技法で、手仕事による繊細な仕上がりが特徴です。約60種類の技法が存在し、それぞれが独自の模様を生み出すため、全てが一点物の優れた芸術作品となります。愛知県名古屋市の有松・鳴海地区で400年以上の歴史を持つ有松絞りの技術と、MIRROR MIRRORの感性が見事に融合した3型が発表されました。

ドレスの具体的な特徴

- マーメイドラインのブラックドレス：袖に施された「蜘蛛絞り」は、有松絞り技法の中でも特に歴史あるもので、シックながらもエッジの効いたデザインです。厚さのあるサテン生地に施された絞りが立体感を強調し、美しいデコルテラインを演出します。

- ニュアンスのあるブルーグレーのドレス：最も代表的な「横三浦絞り」を腰回りにあしらったボリュームのあるスタイル。小さな凹凸模様がベースドレスと調和し、優雅な印象を与えます。

- ホワイトのスレンダードレス：胸元から伸びる「杢目絞り」のスカートデザイン。縦に流れる細かい模様が、柔らかさとクールさの融合を実現しています。これらのドレスはいずれも、着る人の個性を引き立てる一点物です。

アップサイクルドレスについて

さらに、今回発表されたのは、廃棄予定だったドレスを再構築した「アップサイクルドレス」の新たなコレクションです。4年目を迎えるこのシリーズは、サステナブルな考え方に共感する花嫁たちに新たな選択肢を提供します。個性的でありながら、エコロジーにも配慮されたドレスは、注目を集めています。

特に、第一弾ではオフショルダードレス、新たにマーメイドラインにシアー素材のボレロを組み合わせたロングスリーブドレス、パフスリーブのドレスなど、バリエーション豊かなデザインが用意されています。

アフターコロナのウェディングへの影響

最近の婚礼市場は多様化が進み、より個性的で意味ある装飾が求められるようになっています。MIRROR MIRRORは、伝統を大切にしながらも新しい価値を提案することで、結婚式を彩る“特別な一日”を提供しています。

今後もMIRROR MIRRORでは、環境に優しいモノづくりやその価値を次世代に伝える努力を続けていきます。ドレスだけでなく、商品やサービス全般にわたって、サステナブルな視点を持ち続けることで、より多くの花嫁に愛されるブランドであり続けます。

トラディショナルクラフトドレスの概要