ライトワークスのLIGHTBOATが注目を集める
株式会社ライトワークスが運営する外国人向け学習サービス「LIGHTBOAT」は、登録ユーザー数が3,000名を超え、その成長が続いています。このサービスは日本で働くことを希望する外国人に向けて、必要な知識を提供することを目的としています。特に、ベトナム、ミャンマー、バングラデシュなどからの登録者が増加しています。
日本の労働市場と外国人労働者
近年、日本は少子高齢化が進行し、労働力人口の減少が深刻な問題となっています。2024年の初めに厚生労働省が発表したデータによると、2023年10月には日本で働く外国人労働者数が204万8675人に達し、初めて200万人を超えました。この流れの中で、より多くの外国人が日本での就労を望んでおり、そのために知識の習得を求めるニーズが高まっています。
LIGHTBOATの取り組み
「LIGHTBOAT」は、すべての人々が快適に働ける社会を目指したプロジェクトです。LIGHTBOATでは、「働く未来を明るくする」という理念のもと、外国人に向けた様々な学習リソースを提供しています。具体的には日本での労働に必要な情報を網羅したWebメディアと、無料のeラーニング教材が設けられています。
Webメディア
毎月約2万のアクセスを誇るこのWebメディアでは、日本の文化や制度についての解説記事や、日本で働いている外国人のインタビュー記事が掲載されています。特にベトナムからのアクセスが多く、海外からのユーザーも増加していることが特徴です。
eラーニング教材
LIGHTBOATでは、日本で働きたい外国人をサポートするためのeラーニング教材を無償公開しています。日本語に加え、外国人雇用制度の基礎やビジネスマナーに関する情報が提供され、特に「ベトナム語版」と「やさしい日本語版」の教材が用意されており、学習者のレベルに応じた利用が可能です。また、2022年からはIT分野の試験に関する教材も提供され、高度人材としての活躍が期待される外国人への支援も行っています。
登録ユーザーの国籍
LIGHTBOATの登録ユーザーの中で、最も多いのはベトナム国籍で全体の28.8%を占めています。次いでミャンマーが25.8%、バングラデシュが16.5%という状況です。また、登録ユーザーの7割以上が「日本で働きたい」と考えており、特に20代と30代の年齢層から多くの関心が寄せられています。これは、若者が日本での生活・就労に対して高い期待を持っていることを示しています。
企業向け教育サービスの展開
さらなる進展として、ライトワークスは2023年11月1日から企業向け教育サービス「まなびJAPAN」を開始します。このサービスは、外国人労働者を雇用する企業向けに、必要な情報や理解を深めるための教材を提供します。特に労働法や外国人雇用に関する最新の法改正に基づいた高品質な内容を学べることが特徴です。
ライトワークスは、今後も外国人労働者と雇用者のニーズに応えながら、人材のスキル向上と企業の発展を促進していく方針です。