新たな循環型住宅が始動
積水ハウス株式会社と株式会社LIXILは、住宅市場に向けて、リサイクルアルミを100%使用した高断熱玄関ドア「H ins レイナス」と「H ins トスタリッテ」を新たに発売しました。これに伴い、LIXILのリサイクルアルミ「PremiAL R100」が、住宅向け製品において初めて標準採用されたことを発表しました。
この取り組みは、リサイクルアルミを使用することで、快適な住環境の提供はもちろん、省エネルギー性と資源循環に寄与することを目的としています。環境問題が深刻化する中、建設業界も持続可能な社会に向けたアプローチが求められています。
資源循環センターによる新たな取り組み
さらに、積水ハウスでは資源循環センターを中心に、施工現場での廃棄物を全量リサイクルする「ゼロエミッションシステム」を導入しました。このシステムでは、リフォーム工事から発生したアルミ部材を回収し、適切に分解・選別しLIXILに提供します。LIXILはこの素材を使用し、循環型の低炭素アルミ「PremiAL」として再生する新たなスキームを構築しました。このプロジェクトにより、国内で発生した資源が再度利用されることで、サーキュラーエコノミーの実現がますます進むことが期待されています。
建設業界の課題と新たな目標
資源制約や気候変動に対する意識が高まる中、建設業界も環境負荷の低減と原材料の安定確保が求められています。また政府は2030年までにアルミ展伸材の再生原料比率をおよそ4割に引き上げる目標を掲げていますが、実際のリサイクル率はまだ34%にとどまっているのが現状です。特に国内のアルミスクラップの輸出が増加しているため、国内でのリサイクル活用の必要性は一層高まっています。
「循環する家(House to House)プロジェクト」の推進
そのため、積水ハウスは「循環する家(House to House)プロジェクト」を立ち上げ、リサイクル材のみを使用した住宅の実現に向けた取り組みを進めています。同プロジェクトでは、3万点以上の部材を見直し、リサイクル部材を使用した持続可能な住まいの構築を目指しています。この取り組みには多くのサプライヤーとの連携が含まれており、さまざまな部材ごとのリサイクル開発が進行中です。
LIXILの環境ビジョン
一方でLIXILは「Zero Carbon and Circular Living」という環境ビジョンを掲げ、原材料の調達から廃棄、再利用に至る全ての製品ライフサイクルにおいて持続可能な利用を目指しています。特にアルミの使用比率を2031年までに100%とすることを目標に掲げており、循環型低炭素アルミ「PremiAL」シリーズを展開しています。
持続可能な未来に向けて
これらの取り組みにより、積水ハウスとLIXILの連携は、住宅業界全体における資源循環の高度化を推進し、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。今後も両社の取り組みが業界全体に波及し、環境問題解決の一助となることが期待されます。