「グラングリーン大阪」都市公園を含む複合開発で日本初となる環境認証取得！環境配慮とWell-beingなまちづくりへ

「グラングリーン大阪」が環境認証取得！サステナビリティとWell-beingなまちづくりへ

三菱地所株式会社を代表企業とするグラングリーン大阪開発事業者JVは、大阪駅北側の梅田貨物駅跡地において、都市公園を含む複合開発プロジェクト「グラングリーン大阪」を進めています。このプロジェクトは、環境配慮とWell-beingなまちづくりをコンセプトとし、2024年9月6日に先行まちびらきを迎えます。

この度、本プロジェクトは、米国グリーンビルディング協会（USGBC）が運営する国際的な環境性能認証制度「LEED(R)」のまちづくり部門「ND（Neighborhood Development：近隣開発）」のプラン認証と、ランドスケープのサステナビリティを主に評価する「SITES(R) （The Sustainable SITES Initiative）」の予備認証において、都市公園を含む複合開発で日本初となるGOLD評価を同時に取得しました。

環境認証取得の背景と取り組み

「グラングリーン大阪」では、緑がもたらす環境価値を5つの指標で包括的に評価・可視化することで、サステナビリティの実現とWell-beingなまちづくりを目指した取り組みを進めています。

取得した認証は以下の通りです。

LEED-NDプラン認証（GOLD評価）
SITES予備認証（GOLD評価）
DBJ Green Building 認証
ABINC ADVANCE認証
ZEB Oriented認証（事務所部分）
CASBEE スマートウェルネスオフィス認証（Sランク認証）

さらに、再生可能エネルギー由来電力とカーボンニュートラルな都市ガスの採用など、脱炭素社会の実現に向けた取り組みも推進しています。これらの取り組みが評価され、国土交通省および環境省が令和5年度に創設した表彰制度「脱炭素都市づくり大賞」の第1回表彰において「特別賞」を受賞した他、「サステナブル建築物等先導事業（省CO2先導型）」に採択されています。

豊かなランドスケープと環境価値の可視化

本プロジェクトでは、地区面積約91,000平方メートルのうち約45,000平方メートルを都市公園として整備し、約320種（在来種約270種を含む）、1,600本以上の樹木で多様な緑地を形成します。

環境への貢献を可視化するため、以下の5つの指標を用いて、緑の環境価値を包括的・具体的に数値・ビジュアル化しました。

温室効果ガスの削減：樹木による年間CO2固定量を算出。
空気の浄化：樹木による年間の大気汚染物質（SO2、NO2、O3）の吸収量を算出。
温熱環境の改善（クールスポット創出）：緑陰による体感温度と表面温度の低下効果をシミュレーション。
生物多様性の促進：樹林率の増加による生態的ネットワークの形成を可視化。
雨水流出の抑制：雨水貯留施設などの効果や緑地による浸透能力を可視化。

カーボンニュートラル実現に向けた取り組み

電気は関西電力グループが調達する再エネ電力、ガスはDaigasグループが提供するカーボンニュートラルな都市ガスを導入予定です。さらに、地域冷暖房、帯水層蓄熱、バイオガス発電/バイオディーゼル発電、下水熱利用/地中熱利用、家庭用燃料電池などの環境負荷低減技術を採用することで、標準的な建物のCO2排出量に対し、削減率35%以上を目指します。

木材の積極的な利活用

開発エリア内では、様々な場所に木材を取り入れています。強度の優れた南洋材については、国際的な森林認証を取得した材料を選定することで、森林の保護に努めています。また、国産材については、適正なトレーサビリティに基づくものを採用しています。

さらに、MEC Industry株式会社の新建材「MIデッキ」を採用することで、伐採適齢期を迎えた国産木材を活用し、国土保全や炭素固定にも貢献しています。

「グラングリーン大阪」の目指す未来

「グラングリーン大阪」は、環境配慮とWell-beingなまちづくりを通じて、人々のQOL向上、企業のサステナブル推進活動、イノベーション創出など、新しい価値を共創していくことを目指しています。

今後のスケジュール

2024年9月6日：先行まちびらき（北街区のホテル・中核機能施設・商業施設およびうめきた公園（サウスパーク（南公園）全面およびノースパーク（北公園）の一部））
2025年春頃：南館開業（南街区のオフィス・ホテル・中核機能施設・商業施設）
2027年度：全体まちびらき

「グラングリーン大阪」は、都市公園を含む複合開発で、環境認証取得という新たな地平を切り開きました。今後のまちびらきに向けて、更なる発展が期待されます。