神戸レザーの魅力
2023-01-10 11:00:55

世界に羽ばたく神戸発の希少レザー“KOBE LEATHER®︎”の魅力

神戸の魅力が凝縮された希少レザー“KOBE LEATHER®︎”が、再び世界の舞台に立つことが決まりました。この革素材は、特に厳選された但馬牛の原皮から作られています。神戸ビーフの原料となる但馬牛は、肉質や健康状態に厳しい基準が設けられており、これをクリアした牛のみが「神戸ビーフ」として認定されます。同様に、神戸レザー協同組合も、これらの牛から取れる原皮を選び抜き、「神戸レザー」としての品質を確保しています。

神戸レザーは、その高い評価を得るに至るまでに多くの受賞歴を誇ります。特に、2019年4月にイタリア・ミラノで行われた国際的な家具見本市「ミラノサローネ」では、「食のデザイン」というテーマのもと、神戸レザーが「食材の副産物を価値あるものに変えた」として最優秀賞を受賞しました。そして、2023年1月にはフランスで予定されている「メゾン・エ・オブジェ」に、3年ぶりの出展が決まっています。この展示会でのテーマは「Take care!(尊重、大切にする)」であり、神戸レザーの製品もこの理念に則って出展される予定です。この背景には、但馬牛を尊重し、その命を大切に扱うという思いがあります。

神戸革は、その特性としてしっかりとした繊維構造と強靭さがあり、世界有数のなめし技術が施されています。地域の文化と歴史がその品質を支え、さらには革のアップサイクルというコンセプトが国際的にも注目を集めています。生産者は一頭一頭の牛の命に向き合い、それに応じた高い技術が要求されます。

2021年には、台湾の著名な建築家であるジョニー・チウ氏とコラボレーションし、神戸レザーを使ったアウトドアチェア「BLOOM」が完成しました。このプロジェクトは、自然の循環をデザインすることを目指したもので、「円」の形状が特徴です。このアプローチもSDGsに通じるものであり、革の持つ新しい可能性を示しています。

「メゾン・エ・オブジェ」では、2,891社が出展し、81,232人以上の来場者が集まる規模の大きなイベントです。このような場でKOBE LEATHER®︎の存在感を示すことで、さらなるブランド力の強化が期待されています。

神戸レザー協同組合の代表理事、片山喜市郎氏は、神戸ビーフの基準の厳しさが評価されている理由についても言及します。牛一頭の命に向き合う姿勢が、その結果として生まれる神戸レザーの素晴らしさを形作っているのです。この「命をいただく」という日本の精神が、今年のテーマ「Take care!」と呼応する形で具現化されることを願っています。

今後も新作の「BLOOM PICNIC」を通じて、KOBE LEATHER®︎の魅力をどのように発信していくのか、楽しみです。"

会社情報

会社名
神戸レザー協同組合
住所
兵庫県神戸市中央区元町通6丁目7番3号
電話番号

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