新作のご紹介:矢樹純の最新ミステリー作品
日本推理作家協会賞を受賞した著者・矢樹純氏の新作、ミステリー短編集『怖い客』(PHP文芸文庫)と警察小説『刑事総務課は眠らない』(文藝春秋)が、2026年7月に相次いで発売されます。本記事では、これら二作品の魅力を深掘りします。
怖い客の恐怖
『怖い客』は、現代社会で問題視される“カスハラ(カスタマー・ハラスメント)”をテーマにした短編集です。この作品では、日常の中に潜む恐怖を、お菓子店での不穏な行動をする女性客や、クレームを繰り返す男など、様々な「客」の視点から描き出しています。彼らは一見普通の客に見えながらも、その行動には深い裏の意図が隠されています。読む者は、彼らの思惑を知ったときに訪れるさらなる恐怖に直面することになるでしょう。
この短編集は、著者の力量を示す作品となっており、発売から5日間で著者にとって史上最速の重版を果たしたことも注目に値します。日常に潜む恐怖を描いているこの作品は、ホラーやミステリーのジャンルにおいて非常に優れたものとなっています。
著者初のバディ警察小説
もう一つの作品『刑事総務課は眠らない』は、矢樹氏にとって初の警察小説です。この作品では、過去に未解決の誘拐事件を抱える女性刑事・月代杏果と、睡眠時間が極端に少ない部下・根津梗士郎の異色のバディが描かれます。彼らは、過去の事件を解明するために、杏果の不眠症が問題へと繋がり、根津の「長い夢」に隠されたヒントを頼りに事件を追います。
二年前に起きた誘拐事件と、彼女の不眠症の因果関係が徐々に明らかになっていく様は、緊張感に満ちています。特に、根津の持つ不思議な力が、物語の展開に重要な役割を果たすこととなるでしょう。
矢樹純の魅力
矢樹純氏は、短編ミステリーからイヤミス、ホラーを通じて、人間の心の暗く不気味な部分を描いてきました。彼の作品は、常に人間の心理に迫るものがあり、読者を引き込む力を持っています。新しい作品『怖い客』と『刑事総務課は眠らない』は、そんな彼のこれまでの作風を継承しつつも、新たな挑戦としての一面を見せているのです。
書籍情報
1. 『怖い客』
- 著者:矢樹純
- 定価:979円(税込)
- 判型:文庫判
- ページ数:264ページ
- 発売日:2026年7月6日
- ISBN:978-4-569-90580-8
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2. 『刑事総務課は眠らない』
- 著者:矢樹純
- 定価:1,980円(税込)
- 判型:四六判
- ページ数:224ページ
- 発売日:2026年7月24日
- ISBN:978-4-16-392126-6
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この夏、矢樹純氏の新作を手に取って、恐怖と謎に満ちた物語を楽しむことをお勧めします。彼の作品は、きっと心に残る読書体験を提供してくれることでしょう。