女性の健康サミット2023の開催
全薬工業株式会社とEmma Sleep Japan合同会社は、2023年の8月に「女性の健康サミット2023」を開催しました。このイベントでは、現代のビジネスパーソンが抱える健康課題に着目し、特に女性の健康に関する調査結果を共有しました。サミットには医師の石原新菜氏や睡眠セラピストの松本美栄氏、さらにアンバサダーの田中亜希子氏が参加し、多くの専門的な知見が得られました。
調査結果の発表
サミットでは、全国の働く男女848人を対象とした『働く人の健康に関する調査』の結果が発表されました。特に、425人の女性を中心に行った分析が注目され、以下のような興味深い結果が示されました。
- - 理想の睡眠時間と実際の睡眠時間のギャップ: 働く女性が確保したい睡眠時間は「7時間以上8時間未満」がトップでしたが、実際の睡眠時間は「5時間以上6時間未満」が最多でした。この2時間のギャップは、仕事、家事、育児といった多忙な生活の中で、理想を実現できない要因を示しています。
- - ホルモンバランスの不調: 調査によると、7割以上の女性がホルモンバランスの影響を受け、不調を感じていますが、その半数近くは「我慢」や「特に対応策がない」と回答しています。これは、多くの女性が自身の健康に対する意識を持たない状況を示していると言えます。
トークセッションの内容
続いて行われたトークセッションでは、石原医師が指摘した女性特有の不調の要因が議論され、以下の3つの「脱力スイッチ」が提案されました。
1.
「我慢」をやめる: 不調を理由に無理を続けることは、身体に大きな負担をかけます。周りの人に理解してもらい、自分自身の体調に正直になることが重要です。
2.
「ムリ」をやめる: 家庭内でのストレスを軽減することが家族全体にとって良い影響を与えます。自分の為だけでなく、周囲の状況も考慮して行動することが大切です。
3.
「周りに合わせる」のをやめる: 特に忙しい時期には、無理に他人に合わせる必要はありません。自分のライフスタイルを大切にし、自分に合ったペースを見つけることが必要です。
専門家たちの見解
松本美栄氏は、睡眠と女性ホルモンの関係を強調し、質の良い睡眠がいかに重要であるかを説明しました。睡眠不足がもたらす脳疲労の悪循環とその解消法についても具体的に話されました。特におすすめされたのは、朝のウォーキングといった運動による体内時計のリセット方法です。
田中亜希子氏も、自己ケアの重要性を訴え、日々の忙しさの中でどのように自分自身をいたわるかについては実体験を交えて語りました。家族との時間を大切にしつつ、心身のリフレッシュを図る方法について述べました。
HER-SELFプロジェクトの意義
今回のサミットには、HER-SELFというプロジェクトも大きな役割を果たしました。このプロジェクトは、働く女性の健康と働きやすい環境の構築を目指します。女性が自身の健康に配慮し、周囲と協力しながら活躍できる未来を切り開くための取り組みがなされているのです。
まとめ
女性の健康をテーマにしたこのサミットは、現代社会における多くの課題を浮き彫りにすると同時に、働く女性が自分自身を労わり、健康を保ちながら活躍するための重要な一歩となりました。我慢や無理をせず、自分自身を大切にできる社会へと進んでいくための意義深いイベントであったと言えるでしょう。