「ライカI」誕生100周年記念イベントがドイツ・ウェッツラーで開催
2025年、ライカは写真愛好家のコミュニティと共に「ライカI」の誕生100周年を祝うセレブレーションを全球展開しています。この特別な年を迎えるにあたって、ドイツ・ウェッツラーにて記念イベントが開催され、多くのゲストが集まりました。
歴史的なイベントの数々
先週、ウェッツラーで行われた記念イベントには、政財界や写真界から約800名のゲストが集い、新製品の発表やトークイベント、さらには歴史的価値のあるカメラを展示したオークションなど多彩なプログラムが用意されました。このイベントは、ライカにとって大きな意味を持つ瞬間となりました。
ライカIの歴史的な影響
100年前に誕生した「ライカI」は、当時の写真界に大きな革命をもたらしました。この小型カメラにオマージュを捧げて、特別限定モデル「ライカM11 100 Years of Leica “WETZLAR GERMANY”」が100台限定で販売されることも発表されました。その他にも「ライカD-LUX 8」や「ライカ ゾフォート2」など、限定モデルが登場し、大いに注目を集めています。特に、100セット限定の「ライカM11-D “100 YEARS OF LEICA”」は、2本のレンズをセットにしたアイテムで話題です。
珠玉の写真展
記念イベントに合わせ、3つの特別な写真展も開催されました。エルンスト・ライツ・ミュージアムでは、アメリカの著名な写真家ジョエル・マイロウィッツの大規模な回顧展「The Pleasure of Seeing」が行われ、作品が特集されました。さらに、ライカギャラリー・ウェッツラーでは、フランス人ジャーナリストで写真家のエドゥアール・エリアスによる作品展が開催。社会的・人道的な問題に取り組む姿勢が評価されています。また、ミュージシャンのジェイミー・カラムによる「These Are the Days」展も併催され、各アーティストの個性的な視点が楽しめました。
特別ドキュメンタリーの上映
周年記念のハイライトとなるドキュメンタリー映画『Leica, A Century of Vision』の特別プレミア上映も行われました。この映画は、著名な写真家たちがどのようにライカと関わり、創作活動を行っているかを描き出しています。有名なスティーブ・マッカリーやジョエル・マイロウィッツの他にも、若手の写真家たちも参加し、ライカの重要性について熱く語っています。
記念写真集「100 Leica Stories」
記念として発表された写真集『100 Leica Stories』は、アイコニックな写真やユニークなエピソードが収められた一冊です。1世紀にわたるライカの歴史と共に、多様な物語が展開されます。
特別オークション
また、記念イベントのクライマックスとして、ライツ・フォトグラフィカ・オークションが行われました。その中で1923年に製造された「Leica 0-Series No. 112」が激しい競争の末、720万ユーロで落札されるなど、参加者を驚かせました。
100年間の成果を振り返る
ライカカメラ社のアンドレアス・カウフマン氏は、100年間の歴史を振り返りつつ、ライカのイノベーションや技術力がいかに写真文化を形成してきたかを語ります。また、ライカのアートディレクター、カリン・レーン=カウフマン氏は、ライカがどのように人々の世界観を変え、写真を通じて様々な表現の可能性を広げてきたのかを強調しました。
ライカカメラ社は、これからもカメラ部門やスポーツオプティクス部門を基盤に、新たな製品領域に挑戦し続ける姿勢を見せています。この特別な100周年記念イベントを通じて、ライカの未来への vision が感じられます。