社会と共創する「笑いと健康プロジェクト」が始まる
吉本興業ホールディングス株式会社は、これまでの「笑い」の力を活かして新たに「笑いと健康プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトの目的は、企業の健康経営を支援し、社会が抱える心と体の課題を解決することです。プロジェクトへの参加を希望する企業、研究機関、団体を広く募っています。
プロジェクト設立の背景
コロナ禍を経て、私たちの働き方は多様化しました。しかし、同時に人と人との関係が希薄になり、孤独やメンタルヘルスの問題が浮き彫りになっています。吉本興業は、社会に笑いを届けてきた会社として、これらの課題に対して「笑いのチカラ」で貢献できると考え、このプロジェクトを発足しました。
笑いがもたらす影響
昨今、人的資本経営や健康経営が注目されています。笑いの力は個人の心の健康をサポートし、従業員の活力や創造性を引き出すことが期待されています。このプロジェクトでは、以下の目標を掲げています:
1.
従業員の健康促進:笑いが心身のストレスを軽減し、免疫力を向上させます。
2.
組織の一体感向上:笑いを共有することで、コミュニケーションが活性化します。
3.
創造性と生産性の向上:リラックス効果で問題解決能力が高まります。
4.
健康経営の推進:笑いを取り入れた健康経営が企業の魅力を向上させます。
5.
全員活躍の実現:健康な環境で、すべての社員が活躍できる職場を目指します。
これらの目標を通じて、吉本興業は「笑いのチカラ」を社会全体に広めることを目指しています。免疫力向上や認知症予防といった医学的な効果も期待され、特に高齢化社会における問題解決の一助と考えています。
SDGsと共に進む「笑いがあふれる社会」
吉本興業は、国連のSDGsに16の目標に加え、「笑いがあふれる社会」という18番目の目標を掲げています。様々な企業や大学、団体と連携し、笑うことの重要性を広めていく活動を展開しています。
パートナーシップによる新たな取り組み
「笑いと健康プロジェクト」は、すでに多くの企業や団体とのパートナーシップを結んでいます。その一例として、アシックスでは笑いとサイエンスを組み合わせたオリジナル体操の開発が進められています。また、キリンホールディングスとの共同研究では、笑いがストレスを軽減し、集中力を向上させる効果があることが証明されています。
近畿大学との研究では、がん経験者の健康改善における笑いの効果が示されています。さらに、日本電信電話株式会社と国立精神・神経医療研究センターの共同プロジェクトでは、「笑い」によるメンタルヘルスを改善するデジタル薬の開発も進行中です。
吉本興業の取り組みと今後の展望
吉本興業は、笑いの力が脳に与える影響を深く研究しています。機能的磁気共鳴画像法を用いた研究では、笑いが脳の特定の部位にどのように作用するかを調べました。その結果、笑いが記憶や感情調整に関連する脳活動を活発化させることが明らかになりました。
また、「ワラケンTV」という番組が始まり、笑いと健康プロジェクトの取り組みを広く紹介していく予定です。これにより、笑いがもたらす健康の重要性を多くの人に伝えられると考えています。
最後に
「笑いと健康プロジェクト」は、吉本興業が新たにスタートさせた社会貢献活動の一環です。笑いの力を通じて、人々に健康で幸せな生活を提供し、支援することを目指しています。これからの活動に注目していきましょう。