スポーツの力で循環型社会の実現を目指す
2025年6月22日、サッカーJ2リーグのヴァンフォーレ甲府戦を皮切りに、プロスポーツイベントとして初となるケミカルリサイクルの完全循環を目指す「ケミ・リサSENDAI」が始動します。本プロジェクトに関与しているのは、NTTデータ経営研究所とベガルタ仙台。この取り組みは、地域の課題を解決するための新しい試みとして、多くの期待が寄せられています。
プロジェクトの背景
ベガルタ仙台は地域とともに、住民やクラブが互いにメリットを享受しながら、地域の課題を解決することを目指しています。その一環として、地域に根ざした持続可能な企業、いわゆるローカル・ゼブラ企業としての役割を果たすべく、「ケミ・リサSENDAI」に挑戦しています。プロジェクトの狙いは、食品用途でのプラスチックリサイクルを実現し、スタジアムで使用される容器の完全循環を達成することです。
プロジェクトの概要
「ケミ・リサSENDAI」では、スタジアム内で使用されるプラスチック容器を専門の工場で回収し、分子レベルまで分解します。その後、再びプラスチックに重合し、食品容器として再利用します。これにより閑散したプラスチック容器のリサイクルを実現するだけでなく、資源の持続可能な循環も目指します。更に、株式会社高速、東商化学株式会社、東洋スチレン株式会社、そして仙台市とも連携しており、地域の技術とノウハウを活用した循環型社会モデルの共創が進められています。
具体的な取り組み内容
このプロジェクトの成功には、関係者間での合意の形成が重要です。NTTデータ経営研究所は、プロジェクト内容や成果を構造的に整理し、価値を外部に訴求する支援を行います。具体的な支援内容は次の通りです。
- - インパクト指標の設計支援: 関係者間の納得感を醸成し、将来的な収益に結びつく視点で指標を設計
- - データの特定と分析: インパクトを測定するための必要データを特定し、分析手法について助言
- - 可視化に向けた検討: インパクトの可視化に向けた検討内容を整理し、レポートを作成
最後に
NTTデータ経営研究所は、スポーツによる経済的・社会的価値の創出を目指し、今後も地域産業の成長に貢献していきます。スポーツに関する新しいビジネスモデルの開発から、地域課題の解決に至るまで、幅広くコンサルティングを展開していく予定です。ベガルタ仙台とNTTデータ経営研究所の挑戦は、地域に新たな風を吹き込むことでしょう。この未来をぜひ見守りたいと思います。