イムノセンスが新たな診断機器を提供
株式会社イムノセンスは、大阪大学発のスタートアップで、医療分野における革新を目指しています。この度、同社の開発した「GLEIAチェックD-dimer」が、クラスⅡの体外診断用医薬品として認証を取得しました。この製品は、独自の技術「GLEIA」を用いており、疾患の診断を支援するために設計されています。
Dダイマーは、血中のフィブリンが分解される際に生じる物質で、血栓症に関連する重要なバイオマーカーです。特に深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の検出・除外に役立ちます。「GLEIAチェックD-dimer」は、迅速で高精度なDダイマーの測定を可能にし、臨床現場での血栓疾患検査をサポートします。そのデザインはコンパクトで、CDケースサイズのPOCT(クリニカルテスト)機器として、病院や診療所での利用に適しています。
イムノセンスの取り組み
イムノセンスは、最先端のバイオ技術を駆使して、効率的な診断機器の開発を進めています。今回の認証取得は、同社の優れた技術力が証明された結果であり、国立循環器病研究センターからの支援を受けて成し遂げられました。今後も医療現場のニーズに応えるべく、質の高い診断機器の提供に努めていく方針です。
製品の特長と今後の展望
「GLEIAチェックD-dimer」は、以下の特長を持っています。
- - 独自技術の採用:高感度・高特異性の測定が可能。
- - 迅速な測定:短時間での正確な結果提供。
- - 使いやすいデザイン:CDケースサイズで、簡単に操作が可能。
また、同製品に対応した測定器、「GLEIAチェックリーダー」も併せて認証を受けています。このリーダーは、体外診断機器として新たに登場する「蛋白質分析装置」です。
イムノセンスは、さらなる技術革新と製品開発により、ヘルスケアや動物医療など新たな市場への展開を図ります。これにより、迅速かつ高精度な医療を提供する世界を目指しています。
おわりに
今後、イムノセンスは2025年3月28日から30日に横浜で開催される第89回日本循環器学会学術集会(In JCS2025)にも出展し、その技術を広く知らせる予定です。世界中の人々が「いつでも、どこでも、だれでも」利用できる医療グレードの迅速検査が行える未来を、同社は信じています。医療における新たな可能性を切り開くイムノセンスの今後の活動に、ぜひご注目ください。