岡山大学図書館からは、主に2つのテーマに沿ったポスターが発表されました。一つ目は「研究者とURA・図書館が築くオープンアクセス:岡山大学図書館の研究支援事例」というタイトルの発表で、2025年度から実施される競争的研究費に対する即時オープンアクセス(OA)の義務化を見据えた取り組みについて報告しました。図書館はURA(University Research Administrator)と連携して、転換契約やAPC(Article Processing Charge)の直接支援、学術成果リポジトリの活用を引っ提げ、最適な支援制度をマッチングするためのツールを開発し、効果的な研究支援を行っています。
二つ目は「岡山大学図書館における人文系研究データデジタル化支援」という発表です。ここでは、デジタル・ヒューマニティーズ分野への貢献を目指し、2025年3月に設立された「電子化スタジオでんでん」の活動について説明がなされました。このスタジオでは、人文系研究データのデジタル化支援を行い、紙媒体資料のデジタル化や、IIIF(International Image Interoperability Framework)対応のデジタルアーカイブの構築、さらにはFAIR(Findable, Accessible, Interoperable, and Reusable)原則に基づいたデータ公開を通じて、研究活動への支援を強化していく方針です。