ソリトンシステムズがウクライナ復興支援に挑む
株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は、この度「日ウクライナ・国土交通インフラ復興に関する官民協議会(JUPITeR)」に参加し、ウクライナの復興支援に向けた活動を開始しました。
JUPITeRは、国土交通省が主導となり、2025年1月に設立された官民協議体であり、日本の企業がウクライナの復興事業に関与することを促進することを目的としています。設立会合には、政府関係者やウクライナ政府の高官、インフラ分野から約100社、200名以上の代表者が参加し、ウクライナ支援に対する期待が高まっています。ソリトンもこの枠組みに参画し、自社の先進技術を用いてウクライナのインフラ再建に貢献する考えです。
先進的な遠隔操縦技術が重要
具体的な支援策として、ソリトンは「Zaoシリーズ」と呼ばれる最先端の映像伝送装置を活用し、建設機械の遠隔操作技術を展開します。特に戦災地域においては、不発弾やその他の危険物が存在し、作業員の安全が非常に重要です。遠隔操縦技術を導入することで、作業員が現場に赴くことなく作業を行えるため、危険な環境でも効率的に復興作業が進められます。また、移動が困難な方や傷病者にも復興支援に参加する機会を提供できることも魅力です。
日本の技術でウクライナを支える
ソリトンは、国土交通省の「i-Construction2.0」構想に基づいて、建設機械の自動化および遠隔化に関する実証実験にも取り組んできました。この取り組みは日本国内でも進んでおり、キャリア回線の安定性向上や短遅延の映像を活用した作業効率の改善が実現されています。
ウクライナからの信頼を得るため、ソリトンは海外子会社であるソリトンシステムズ ヨーロッパを通じて、国内外のパートナーと連携し、「Zaoシリーズ」を基盤とした遠隔操縦システムの構築を進めていく方針です。2025年4月にドイツ・ミュンヘンで開催される建設機械業界最大の展示会「bauma2025」においても、現地パートナーと共同で出展し、遠隔技術のデモを行う予定です。
復興後の世界を見据えて
ソリトンは、ウクライナの復興支援を通じて、同社が培った建設技術とICTソリューションを駆使し、作業効率の向上を図ります。将来的には、世界各国のインフラ復旧や建設業界における技術革新に貢献することを目指しています。
社会的意義と今後の展望
このような社会貢献活動に参加することは、国際的な連携を促進するだけでなく、技術を通じた平和の実現にも寄与します。復興支援の過程で得られる知見や経験は、他国の災害復興にも応用可能であり、ソリトンはそのリーダーとしての役割を果たすことを目指しています。
会社概要
株式会社ソリトンシステムズは1979年に設立され、近年はITセキュリティやサイバー対策、高精細映像伝送システムの開発に取り組んでいます。オリジナルにこだわった製品を提供し続け、国内外での信頼を築いています。
詳細な情報や製品に関しては、
公式ウェブサイトをぜひ訪れてみてください。