明治神宮ミュージアムで涼を感じる!「涼を呼ぶ美と文化」展
豊かな自然に恵まれた日本では、古来より人々は季節の移ろいを大切にしてきました。特に厳しい暑さが続く夏は、風通しの良い素材を用いた衣服や調度品、爽やかな色彩、風鈴の音色など、五感を刺激する工夫で涼を感じてきました。
明治神宮ミュージアムでは、そんな日本の夏の文化を体感できる企画展「涼を呼ぶ美と文化」を開催。明治天皇・昭憲皇太后御物を中心に、涼しさを連想させる品々を展示します。
今回の目玉は、昭憲皇太后御料の《御小袿》や《蝙蝠扇》、明治天皇錦絵《玩鮎逍遥之図》楊洲周延など。これらの作品を通して、古の人々がどのように暑さを乗り越え、夏を楽しんでいたのかを知ることができます。
展示内容
・昭憲皇太后御料《御小袿》
涼しげな薄手の生地で作られた、昭憲皇太后が実際に着用されていたとされる御小袿。夏の暑さの中でも快適に過ごせるように工夫された、当時の技術の高さを伺えます。
・《蝙蝠扇》
蝙蝠の羽根を模した扇子。蝙蝠は古来より「魔除け」や「幸運」の象徴とされ、夏の暑さだけでなく、邪気払いにも効果があると信じられていました。
・明治天皇錦絵《玩鮎逍遥之図》楊洲周延
明治天皇が鮎釣りを楽しむ様子を描いた錦絵。涼しげな水辺の風景と、楽しそうに釣りをする明治天皇の姿が、夏のひとときを連想させます。
展示概要
会期: 2024年7月20日(土)〜2024年9月23日(月)
開館時間: 10:00~16:30(16:00最終入館)
休館日: 毎週木曜日
会場: 明治神宮ミュージアム
入館料: 一般1,000円/高校生以下、団体(20名以上)900円
※明治神宮崇敬会会員は無料
※障害者手帳をお持ちの方はご本人様のみ無料
※小学生未満無料(小学生以下の入館は保護者の同伴が必要です。)
明治神宮ミュージアムについて
明治神宮ミュージアムは、明治天皇・昭憲皇太后ゆかりの品々を保存・展示するために設立された施設です。令和元年10月に開館し、日本を代表する建築家である隈研吾氏が設計を手掛けました。
御祭神の御遺愛品や関係する収蔵品の公開に加え、明治神宮の歴史や日々の営みなども紹介しています。
アクセス
住所: 東京都渋谷区代々木神園町1-1
アクセス: JR「原宿」駅表参道改札西口から徒歩5分・東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前〈原宿〉」駅2出入口より徒歩5分
電話番号: 03-3379-5875
ホームページ: https://www.meijijingu.or.jp/museum/
公式X(旧Twitter): https://twitter.com/Meiji_Jingu_M
まとめ
明治神宮ミュージアムで開催される「涼を呼ぶ美と文化」展は、日本の夏の文化を深く知ることができる貴重な機会です。涼しげな作品の数々を通して、古の人々の知恵と美意識に触れてみてはいかがでしょうか。