若者が関心を高める終活の新たな形「ことばの保険」
近年、終活に対する若者の関心が高まっている。お盆明けのタイミングで、「ことばの保険」tayorieを利用する10〜40代のユーザーが増加しているという。このサービスを運営する株式会社tayoriは、東京都に本社を置き、「もしものとき」に愛する人へ、想いや情報を自動送信するWebサービスを提供している。
お盆が終活を後押しする
お盆というのは、普段はなかなか話し合えない「将来」や「もしもの備え」について話すきっかけになる重要な時期だ。家族や親族が集まるこの機会に、終活の話題が登場することは多い。しかし、子世代から親にこの話題を持ち出すことには、確かに心理的なハードルが存在する。「縁起でもない」「まだ早い」といった反応を恐れて、なかなかその一歩を踏み出せないという実態もある。
調査によると、親と「終活」について話したことがある人は32.3%にとどまり、67.7%は一度も話したことがないという結果が出ている。しかし、「話したことはないが、話したいと思っている」が39.3%もおり、意識は高いが、行動に移せないことが多いことがわかる。この状況は、近年少しずつ変化している。特に『ひとりでしにたい』というNHKのドラマが高視聴率を記録し、終活に対する考え方が広がっていることを示唆している。
tayorieの利用者層
tayorieでは、お盆が過ぎた後に若年層の利用が急増し、10〜40代のユーザーが全体の約8割を占めるようになっている。これまで高齢者中心とされていた終活が、今や若い世代が自ら積極的に取り組む姿勢へと変わってきているのだ。この世代は東日本大震災や新型コロナ禍を経験し、予期せぬ別れを身近に感じることが増え、終活に取り組む意義を見出している。
ことばの保険の魅力
ことばの保険tayorieは、自分のメッセージをあらかじめ登録し、エンディング判定(例えば、一定期間反応がない場合)をきっかけに、指定の相手に自動で送信する仕組みを提供している。スマートフォンさえあれば簡単に利用でき、メッセージはLINEで送ることができるため、手軽さが大きな魅力だ。若い世代、特に20〜30代の女性が中心となって利用しており、「tayorieなら使ってみたい」という声が多く寄せられている。
今や終活は、高齢者の専売特許ではない。「大切な人を想う行為」として、若い世代にも広がりを見せる中で、tayorieはその導入を支援する素晴らしいサービスとなっている。愛情や感謝の気持ち、伝えたいことを託せる仕組みを通じて、残された人が安心して前を向けるサポートをしている。
実際の利用例
実際に利用しているユーザーの声も寄せられている。30代女性は、「父が子どもに迷惑をかけないようにと残してくれたエンディングノートがきっかけで、自分もデジタルで管理できるtayorieを使い始めた」と語る。また、40代女性は「夫へのメッセージを書いてみると、普段は照れくさくて言えない感謝の気持ちに気づかされ、夫への接し方が優しくなった」と感じている。このように、メッセージを“遺す”ことが、送り手自身の気持ちや行動にも良い影響を与えている。
たとえば、30代の男性は「子どもが成人したときに読んでほしい手紙を登録した」と語り、万が一の場合でも、節目に寄り添える安心感を得ていると話している。このように、tayorieはメッセージを通じて、心の距離を縮めたり、日常の振る舞いを変えたりする効果も期待できる。
さらなる意義
今や、メッセージを残すという行為は、未来の備えだけでなく、日常生活の中でも役立つことがわかる。終活はもはや、将来のためだけの行動にとどまらず、日々の生活を豊かにする素晴らしいきっかけとなっていることが分かる。 tayorieは、そんな未来への第一歩を支える存在である。詳細は公式ページをご覧いただきたい。
会社概要
会社名:株式会社tayori
代表取締役:直林実咲
所在地:〒165-0026 東京都中野区新井2-7-12
会社HP:
tayorie公式ページ
連絡先:
[email protected]