中国の真実を語る外交官が描く新たな歴史
2023年1月17日、株式会社新潮社から新書『中国共産党が語れない日中近現代史』が発売されました。この書籍は、安倍政権において外交を担ってきた元国家安全保障局次長の兼原信克氏と、元中国大使である垂秀夫氏が共同で執筆したものです。著者たちは長年の実務経験を通じて、日本と中国の歴史の真実を知る立場にあります。
中国の近現代史の実態
中国の歴史は、共産党の秘密主義や宣伝工作によって多くが歪められてきました。本書では、中国の大躍進政策、文化大革命、天安門事件など、歴史的事件についても触れられており、それらがいかに悲劇的でありながら、当局の公式見解ではほとんど議論の余地がないかを明らかにしています。
共産党は自己の統治の正当性を「抗日戦争での勝利」に求めていますが、これは真実とは異なると指摘します。実際に抗日戦争を戦ったのは国民党であり、共産党が日本軍と協力関係を持っていた事実は、歴史の中で暗黙のうちに抹消されています。このような事実こそが、中国の歴史を研究するうえでの大きな障壁となっています。
日本との関係の再考
近代以降の中国の歴史を語るには、日本の影響を外すことはできません。辛亥革命をはじめ、多くの歴史的出来事において、日本からの影響は非常に強く、そのため多くの革命家が日本で学んでいたり、日本滞在経験を持っています。実際、社会科学用語の70%が日中で共通しているというのも、当時の知識人が日本を通じて西洋の知識を取り入れたからです。
しかし、こうした事実は共産党のプロパガンダによって消されてしまっています。本書は、対中外交に従事してきた二人の外交官が、過去を再検証し「真正の中国」を描くことを目的としているのです。
著者の紹介
著者の一人、垂秀夫氏は2020年から2023年まで駐中国大使を務め、中国の脅威に対抗するための戦略的な施策を模索してきました。彼の言葉には「中国共産党が最も恐れた外交官」との形容詞もつけられています。また、兼原信克氏は、国際法局長や内閣官房副長官補として外交を担ってきました。二人とも、日本と中国の関係を深く理解している専門家です。
中国との関係の未来に向けて
最近、台湾を巡る政治的緊張が高まる中で、本書は日本が中国にどう向き合うべきかについての洞察も提供しています。現代の国際情勢において、歴史をしっかりと見極めることは重要です。
中国共産党のプロパガンダの背後にある真実に迫る本書は、歴史を学びたいすべての人におすすめです。ぜひ手に取って、その深い洞察を感じていただきたいと思います。青少年から大人まで、幅広い世代にとって心を揺さぶる内容でしょう。
書籍情報
- - 書籍名: 中国共産党が語れない日中近現代史
- - 著者名: 兼原信克、垂秀夫
- - 発売日: 2023年1月17日
- - 発行: 新潮社
- - 定価: 1166円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-611112-9
この書籍は、日本が中国との関係において自らの歴史を理解するための大いなる助けとなることでしょう。歴史を知り、未来を考えるためにぜひ手に取ってほしい一冊です。