2025年8月、東京都中野区のテルプシコールでエンギシャによる抒情詩劇「失われた楽園を求めて」の上演が予定されています。この作品は、核戦争が引き起こした滅亡後の未来、2035年を舞台に、人類の存続を賭けた子供たちの奮闘を描いています。演出には、反戦という強烈なメッセージとともに、未来に対する希望を込められています。
エンギシャの作品においては、「何もない空間に命の風景を創る」というテーマが掲げられ、シンプルな舞台構成でありながらも深い情感を呼び起こします。今回の公演では、4人の俳優がそれぞれの役割を通じて、時代的なメッセージを私たちに伝える努力をしています。
会場となるテルプシコールは、東京都中野区に位置し、交通アクセスも良好な場所です。公演は、2025年の8月1日と2日の2日間の日程で行われ、初日は金曜日の19時、2日目は土曜日の13時と18時にそれぞれ上演されます。また、入場料は前売りで5000円となっており、カンフェティを通じて購入すると4000円での利用が可能です。
この作品のストーリーでは、核戦争で滅んだ世界で、全てを忘れて暮らす子供たちが描かれています。彼らは、母親の導きを受け、西暦2035年に戻るための冒険を始めます。この舞台では、彼らの運命がどのように展開するのかが鍵となります。人類を救うことができるのかという問いかけが、舞台全体にわたって繰り返されます。
エンギシャの俳優たち、金星辰(大村正泰)、大地薫、中村蓮(水上多楽・長月凜のWキャスト)などの若手が創造するこの世界は、見る者の心を強く打つことでしょう。演劇の持つ力と、彼らの真摯な演技を通じて、観客一人ひとりがさまざまな感情を抱くことが期待されます。
また、エンギシャは、長野県に拠点を構えており、舞台芸術の実験的な取り組みを行っています。特に、セットや小道具をほとんど使わないスタイルで、言葉と演技のみでストレートプレイを展開し、瞬間的かつ流動的な表現が魅力であると評判です。彼らの舞台を通して、思索を深める機会が訪れるかもしれません。
演劇を通じ勇気を与え、反戦のメッセージを強く伝える「失われた楽園を求めて」。ここには、荒廃した世界から希望を探し出す冒険が待っています。是非、この機会に劇場へ足を運び、舞台上の命と向き合ってみることをおすすめします。