大阪府の高石藤井病院が生成AIを導入し医療の質を向上

大阪府初のAI導入、医療現場の効率化を目指す

医療法人良秀会の高石藤井病院が、Ubie株式会社の「ユビーメディカルナビ生成AI」を導入し、医療の質向上と業務効率化を目指しています。この取り組みは、大阪府内で初めての導入事例であり、医師の働き方改革に対応した重要な一歩といえます。

背景と目的

2024年4月から「医師の働き方改革」が施行され、医師に残業時間の上限が設けられることになりました。このポリシーの影響を受け、全国の医療機関ではDX（デジタルトランスフォーメーション）の実現や、業務の「タスクシフト」を通じた効率化が求められています。Ubie社は、これまでにも問診業務の効率化を図る「ユビーAI問診」などを提供しており、今回の「ユビーメディカルナビ生成AI」は、その一環として新たに開始されたサービスです。

高石藤井病院とは

高石藤井病院は、大阪府高石市に位置する医療センターで、急性期から慢性期まで幅広い医療サービスを提供しています。病院は、一般病棟やリハビリ病棟を含む複数の病棟を有し、地域内で医療と福祉の連携を強力に進めています。医療法人良秀会グループ全体としても、泉州エリアで1,000名を超えるスタッフが従事し、地域に根差した医療を展開しています。

ユビーメディカルナビ生成AIの特徴

この新しいAIシステムは、さまざまな機能を兼ね備えており、文章生成や要約、音声認識、画像認識など、多様な業務を支援します。特に、医療従事者が抱える膨大な業務の中から、ドクターズクラークの退院サマリー作成やをはじめ、紹介状の作成など、繰り返し行われる業務を効率化することが期待されています。様々なプロンプトテンプレートも用意されており、個別の業務に応じた柔軟な対応が可能です。

導入による目標

高石藤井病院では、まずドクターズクラークの業務からAIの導入を開始し、法人本部の事務業務にも広げていく予定です。この取り組みにより、過去の業務の共通化と重複業務の削減を目指しています。最終的には、効率化された業務プロセスを通じて患者へのより良質な医療提供を目指しています。

利用方法

具体的な活用例としては、ドクターズクラークが担当する退院サマリーや紹介状の作成、さらには法人内の業務企画支援やマネジメント部門の支援など多岐にわたります。また、会議の議事録作成機能もあり、効率化を進めるための強力なツールとなるでしょう。

医療現場の未来

医療法人良秀会の橋本千佳子さんは、「ユビーメディカルナビ生成AI」を導入することで、業務効率化がさらに広がることを期待していると語っています。今後、このシステムがどのように医療現場を変革し、患者へのサービス向上に繋がるのか、その動向が注目されます。

お問い合わせとサービス詳細

「ユビーメディカルナビ生成AI」に関する詳細やお問い合わせは、Ubie社の公式サイトから受け付けています。これまでに大阪府内の医療機関での実績がない中、この取り組みが他の病院へと波及することも期待されています。

【Ubie株式会社】
設立：2017年5月
所在地：東京都中央区
公式サイト：Ubie株式会社