シンニチ工業、若年社員支援のため新制度導入

シンニチ工業が目指す新たな雇用支援

愛知県豊川市に本社を構えるシンニチ工業株式会社は、若年層の社員のために経済的負担を軽減する取り組みとして、新制度「シャイン・アップ制度」を2025年4月1日から新たに導入すると発表しました。この制度では、新卒や第二新卒の従業員に対し、最大200万円の入社祝い金を支給します。

制度導入の背景

近年の調査結果によると、多くの大学生が奨学金を利用しており、その返済が若者にとって大きな負担となっています。日本学生支援機構の調査では、大学生の約半数が奨学金を借りており、平均借入金額は310万円に達し、返済期間は14.5年に及ぶことがわかりました。さらに、44.5%の学生がその負担を「苦しい」と感じているとの結果も出ています。これらの状況を踏まえ、シンニチ工業は全ての社員が平等に利用できる制度を目指し、入社祝い金制度を導入することとなりました。

シャイン・アップ制度の詳細

新しい制度の対象者は、高校・高専・短大・大学および大学院を卒業した新卒者及び卒業から3年未満の中途採用者です。入社祝い金の金額は、以下のように設けられています：

- 高校卒：50万円
- 高専・短大卒：100万円
- 大卒以上：200万円

入社祝い金は4つの支給コースから選ぶことができ、それぞれ異なるメリットが用意されています。

1. アクティブコース: 通常の支給スタイル
2. バランスコース: 奨学金と生活費のバランスを重視
3. 奨学金返還支援コース: 借入金返還を支援
4. 家賃補助コース: 住居に関する支援

この制度を通じて、シンニチ工業は職場環境の改善や福利厚生制度の充実に努め、従業員の働きがいやモチベーション向上を図っています。特に経済的な支援を強化することで、若者の採用や定着率の向上を目指しているのです。