新しい風景を描くPHENIXの2026年春夏コレクション
2016年春夏に向けて、PHENIXは新たなコレクションを発表しました。特に注目すべきは、TOGAとの限定コラボレーションです。このコラボレーションは、70年以上にわたり雪山で培われた機能性を持つPHENIXの技術と、TOGAの洗練されたデザイン理念が交差する素晴らしい提案です。
「地平線」をテーマにしたデザイン
PHENIXが掲げる「FROM SNOW MOUNTAIN TO THE STREETS」というコンセプトの下、2026年春夏コレクションは“地平線”をテーマに展開されます。このテーマの背景には、ある映画監督の言葉があります。「地平線が下にあると面白い絵になる。上でも面白い。真ん中だと死ぬほどつまらん。」この言葉は視点の微小なズレが風景に大きな影響を与えるということを示しています。こうした意図をPHENIXは丈バランスやカッティング、構造設計に反映させています。
特に、砂丘や海岸で撮影されたビジュアルでは、自然の要素である砂と空、海と風が組み合わさり、服のラインとシルエットが新たな焦点を与えています。PHENIXが培った機能素材の軽さや快適さ、都市的ミニマリズムが加わり、現代のスタイルを再構築しているのです。
PHENIX by TKMT:技術と静的美の融合
このコレクション内では、特にPHENIX by TKMTが光ります。テクニカルウェアの性能を彫刻的な視点から再評価し、素材の影や質感に焦点を当てています。
高周波キルト加工された15デニールのナイロンリップや防水レザーテープ、異素材を重ねたことにより、軽さと密度、硬さと柔らかさが共存する新しい形が生まれました。宮下貴裕のデザインは機能性だけでなく、そこに佇む美しさを追求し、匿名性のある美を形作っています。
TOGAとのコラボレーション:都市の彫刻
PHENIXとTOGAのコラボレーションでは、自然の構造を都市のフォルムに再解釈した新しいアイテムが展開されます。「HYBRID MA-1 SPINDLE BLOUSON」や「TACTICAL MEMORY BALLOON SKIRT」などがその一例です。このコレクションでは、自然ならではの素材の質感と構造的なエレガンスが共生しています。
特に抽象的なデザインの黄と緑が層を成したアイテムは、岩や森のイメージを反映しており、流動感のある立体的な形状を持つことから、「都市の彫刻」とも言えるでしょう。
販売情報と今後の展望
この2026年春夏コレクションは、2025年12月18日より公式オンラインストアで予約販売が開始される予定です。また、全国のセレクトショップでも展開が始まります。このコレクションは、アウトドアで育まれた機能的な知恵と、現代の美的感覚を融合させた新たな挑戦として、多くの注目を集めることでしょう。
PHENIXの最新コレクションは、常に進化を続けるブランドの革新性を証明しています。自然と都市、機能とデザインという異なる要素を結びつけたこのコレクションは、まさに新たなトレンドを築く第一歩となるでしょう。