ポスト量子暗号ワークショップが台北で開催
リヒテンシュタインに本社を置くBTQ AG社が、2022年12月5日に台湾のリージェント台北でポスト量子暗号(PQC)に関するワークショップを開催することを発表しました。このイベントは、国際暗号研究協会(IACR)が主催する主要な暗号会議「Asiacrypt 2022」のサイドイベントとして位置付けられています。
ポスト量子暗号とは?
ポスト量子暗号は、量子コンピュータの発展により従来の公開鍵暗号の安全性が脅かされる中で、その代替となる安全な暗号手法です。今回のワークショップでは、世界中から集まる産学官の専門家が集まり、PQCの標準化や、現在主流となっている公開鍵暗号からPQCへの移行に伴う課題について活発な議論が行われます。
約束された専門家たちの知見
本ワークショップの冒頭では、米国商務省に属するNIST(米国国立標準技術研究所)のDustin Moody博士が講演を行います。彼は、PQCアルゴリズムの標準化に向けた進展や現状について、貴重な知見を提供してくれるでしょう。その後も、さまざまな国からの技術者が集まり、最新の研究成果や技術について情報を共有し合います。
BTQの取り組みについて
BTQ AGは、ポスト量子暗号の実用化に向け、特に暗号文や署名サイズの縮小という難題に挑んでいます。この分野における同社の知見も披露される予定で、参加者にとって貴重な情報源となることでしょう。
イベントへの参加方法
「Asiacrypt 2022」の公式ゴールドスポンサーであるBTQは、2022年12月5日から9日の期間にわたり、Se株式会社の台北にて開催されるイベントの詳細情報を提供しています。興味のある方は、以下のリンクから詳細をご覧ください。
このワークショップは英語で行われ、国内外の参加者を歓迎しています。暗号技術の未来を考え、新たな挑戦に備えるこの機会をぜひお見逃しなく。