TIS株式会社(以下、TIS)は、東京都新宿区に本社を構えるIT企業であり、そのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)は2025年4月に設立から10年を迎えます。この10年間に渡り、TISは50社以上のスタートアップに資金を提供し、その中から10社が新規株式公開(IPO)を実現しました。特に注目すべきは、これらの企業が持続可能な社会の実現に寄与する技術やアイデアを提供することです。
オープンイノベーションの推進
TISは2016年にCVCを設立し、オープンイノベーションという理念を掲げています。このアプローチでは、社内のリソースを活用しつつ、外部の革新的な技術やサービスを適応することで、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させています。具体的には、AIやエネルギー、ヘルスケアといった重要分野での投資が行われており、今後もこれらの領域で新たな価値を創造することを目指しています。
社会課題への対応
TISのCVCは、最近の社会課題に対する取り組みも評価されています。特に、2020年以降は「金融包摂」「健康問題」「低・脱炭素」「都市集中・地方衰退」という4つの課題に絞り、スタートアップとの協力を強化しています。
戦略的リターンとハイブリッドアプローチ
スタートアップへのマイノリティー出資は、必ずしも短期的なリターンを生むわけではありませんが、TISは戦略的リターンと財務的リターンの両立を重視し、専門人材を登用しています。これにより、経済の変動に左右されずに、スタートアップと将来的な事業成長を見込んだ投資活動を展開しています。
知識と経験の活用
TISの強みは、長年の業界知識とITの構築力にあります。3,000社以上のビジネスパートナーとの豊富な経験を活かし、日本国内だけでなくASEAN地域に向けたITサービスの提供を行っています。これにより、地域社会の持続可能な発展に寄与しています。
今後の展望
今後、TISはCVC活動をさらに強化し、スタートアップ企業との相互理解を深めることに注力します。特に、社会的および環境的にプラスの影響を与えるスタートアップとの連携を強化し、M&Aの機会を探ることも視野に入れています。透明性ある協力関係を築くことで、社会課題の解決に貢献し、共に成長を目指す姿勢を堅持していきます。詳細は公式サイトをご覧ください。https://incubation.tokyo/cvc
お問い合わせ先
CVC活動に関する問い合わせは、TIS株式会社ソーシャルイノベーション事業部インキュベーションセンターまでどうぞ。E-mail:
[email protected]