MJSとシンガポールのSynergix社の連携
株式会社ミロク情報サービス(MJS)が、シンガポールに本社を置くクラウドERP企業Synergix Technologies Pte Ltd.(以下、Synergix社)の子会社化を2025年10月10日に完了したことを発表しました。この提携により、MJSはASEAN市場への本格的な進出を図ります。
子会社化の背景
MJSは、国内外の中小企業向けに経営システムと情報サービスを提供している企業です。近年、特にデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が増し、ERP市場の拡大が求められています。Synergix社は、シンガポール国内で中小企業の経営改善を支援し、高い信頼性を誇る自社開発のクラウド型ERP製品を提供しています。この度の子会社化により、MJSはSynergix社の持つ優れた製品とサービスを活用し、さらなる成長を目指します。
タウンホールミーティングの実施
子会社化後の最初のイベントとして、2025年10月13日にはSynergix社のシンガポール拠点およびベトナム拠点の従業員を対象にタウンホールミーティングが実施され、MJS社長の是枝周樹氏がメッセージを伝えました。従業員との交流を通じて意見交換も行われ、今後の協力体制が強化される期待が寄せられます。
ASEAN市場へのアクセス
MJSは、Synergix社との強固なパートナーシップを背景に、日本国内でASEAN市場に進出を目指す企業、または既に現地法人を持ちつつも経営管理に課題を抱える企業への支援活動を行う計画です。具体的には、海外子会社の経営管理や業務改善に向けたDXコンサルティング、さらに最適なERP製品の提供を通じて、グローバルなソリューション領域の拡大を図ります。
新たな展望
シンガポール国内では、MJSの経営資源を最大限に活用することによって、Synergix社の中小企業市場における認知度と信頼性を高め、ERP事業の成長を更に促進していく方針です。加えて、Synergix社が持つ多通貨・多言語対応のERP製品は、成長著しいASEAN市場においても大きな効果を発揮するでしょう。成功を収めるためには、追加投資の検討やさらなるM&Aの可能性も模索しています。
中長期的な戦略
両社は中長期的な視点に立ち、業種特化型ソリューションに強いSynergix社とバックオフィス系ソリューションに特化したMJSの製品連携を強化していく方針です。共同開発や新機能の開発を通じて、より効果的な製品を市場に提供していくことを目指します。また、オフショア開発を通じてベトナム拠点との連携もさらに進化させ、グループ開発体制の強化を図ります。
この子会社化は、MJSにとって新たな時代の幕開けであり、ASEAN市場におけるさらなる成長可能性を秘めているのです。日本の企業が国際舞台で成功するための鍵となるこの動きに、今後注目が集まります。