大阪信愛学院中学校・高等学校の体育講師、宮山有紀選手が2025年に行われたフレスコボールブラジル選手権で、日本人女性として初めて優勝するという偉業を成し遂げました。この出来事は、スポーツ界における大きな喜びと感動をもたらしました。
フレスコボールは、ブラジル発祥のビーチスポーツで、1945年にコパカバーナビーチにて創案されました。このスポーツは、2人の選手が互いに協力し合い、ラリーを続けることが求められます。そのため、対戦するのではなく、共に楽しむという観点から「思いやりのスポーツ」として知られています。ルールは簡潔で、5分間の試合を7メートルの距離で行い、競技者同士が互いに打ち合うスタイルが特徴です。
宮山選手は大阪信愛学院での体育講師として勤務しながら、地域のクラブ「フレスコボール関西Grêmio VENTO」に所属し、国内外での競技に挑戦してきました。彼女は今回のブラジル選手権において、女子カテゴリとミックスカテゴリの2部門に出場し、4度目の出場でついに女子部門での優勝を勝ち取りました。
「この大会に参加するにあたり、教員としての仲間たちから温かいサポートを受けました。大会後には、生徒たちからも祝福の言葉をかけてもらい、本当にありがたく思っています」と宮山選手は語ります。彼女は、7年間ともにしてきた相方との絆を強く感じながら、ついに本場のブラジルでの勝利を果たしたことを喜びました。
この優勝は、宮山選手一人のものだけでなく、彼女を応援してきた多くの人々の協力があったからこそ実現できたものです。「私の成功を自分のことのように喜んでくれる周りの人々に感謝の気持ちでいっぱいです。これからの教員生活にも、この経験を生かしていきたい」と述べ、今後の意欲を示しました。
宮山選手のプロフィールを見てみると、1989年生まれで大阪府守口市出身。筑波大学の体育専門学群を卒業しており、2016年からは小学校教員として教育現場に携わってきました。2025年からは大阪信愛学院に非常勤講師として勤務しつつ、フレスコボールの大会での優勝経験や、特に女子部門での成功は彼女の名声を高め続けています。
フレスコボールは、競技としてだけでなく、多くの人々とのつながりを深められるスポーツとしても魅力的です。多世代の人々が楽しむこのスポーツを通じて、宮山選手はさらに多くのファンに愛される存在となることでしょう。
この偉業を成し遂げた宮山選手と、大阪信愛学院のさらなる未来に期待が高まります。学校も、フレスコボールを通じて新しい挑戦をし続け、学生たちに夢を与えられる場を提供し続けることが求められています。