JALグループとパワーエックスが再生可能エネルギーでいちご栽培を推進

JALグループとパワーエックスが手を組む

日本航空（JAL）グループと株式会社パワーエックスは、持続可能な農業を実現するために、再生可能エネルギーを活用した新たな環境事業で業務提携を結びました。この取り組みの一環として、千葉県成田市にていちごの周年栽培の実証実験を行う予定です。実験の開始は、2025年7月を予定しており、その成果に期待が寄せられています。

蓄電池導入と再生可能エネルギーの活用

この実証実験では、JAL Agriportの農園施設に高性能の蓄電池「PowerX Cube」を導入します。これによって、電力の利用効率を向上させ、さらには太陽光パネルを利用し、農業に必要なエネルギーを再生可能なものに変えることを目指しています。これにより、カーボンゼロ農業の実現が見込まれ、環境への配慮を重視した新しい農業モデルの構築を目指しています。

高品質ないちごの安定供給

この新しい取り組みによって、特に夏季において高単価ないちごの生産が可能になると期待されています。さらに、JALグループの広範な販売網を利用することで、国内外へいちごを輸送する体制も整い、安定した供給を実現します。また、このプロジェクトは、サステイナビリティに基づいた収益性の高い農業モデルを作り出すことに繋がるでしょう。

持続可能な未来を目指して

JALグループは、2018年からJAL Agriportを通じて農業事業を展開しており、地元の産品を活用した飲食業など幅広い事業を展開しています。また、2021年に設立されたパワーエックスは、大型蓄電池やEV充電ステーションの提供を行う次世代エネルギー企業です。

この2社の連携を通じて、環境負荷を軽減しながら持続可能な農業モデルを確立し、さらには他地域への展開や、再生可能エネルギーおよびカーボンクレジットに基づく新事業の創出を目指しています。これにより、地球環境に配慮した未来を作り出すための先駆けとしての役割を果たしていくことでしょう。

オープンイノベーションの促進を通じて新たな価値創造に挑戦し、持続可能な社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出すJALグループとパワーエックス。この取り組みが果たす未来の可能性に、ぜひご注目ください。