Akamai TechnologiesがFermyonを買収
Akamai Technologies(NASDAQ: AKAM)が、サーバーレスWebAssembly企業のFermyonを買収したことを発表しました。この買収は2025年12月1日に米マサチューセッツ州ケンブリッジで発表されました。Akamaiはオンラインビジネスを支えるサイバーセキュリティおよびクラウドコンピューティング事業者で、Fermyonの技術を取り込むことで、エッジコンピューティングの能力を更に拡充させる狙いです。
エッジネイティブアプリケーションの構築が可能に
Fermyonが提供するクラウドネイティブなWebAssembly(Wasm)Function as a Service(FaaS)技術と、Akamaiの広範に分散したプラットフォームを組み合わせることにより、従来のクラウドネイティブアプリケーションを凌駕するパフォーマンスとコスト効率を持つエッジネイティブアプリケーションの構築が期待されています。AkamaiのCloud Technology GroupのCOOであるAdam Karon氏は、「Fermyonの技術を使用して、開発者はより軽量なコードをエッジ環境でより簡単に実行できるようになる」と説明しています。
Fermyonの影響力・オープンソース活動
Fermyonはサーバーレス機能とWebAssembly領域において非常に影響力のある企業であり、コミュニティに対しても積極的です。同社は「Spin」と「SpinKube」というオープンソースプロジェクトを管理し、Bytecode Allianceのメンバーとしても活躍しています。このような活動もAkamaiによって引き続き支援され、Fermyonの共同創業者であるMatt Butcher氏やRadu Matei氏はAkamaiのCloud Technology Groupに参加し、今後のテクノロジー開発を推進します。
エッジ機能の強化とセキュリティの向上
AkamaiのFermyon買収により、エッジ機能のプラットフォームと性能が大幅に強化される予定です。この統合により、開発者はコストを削減しつつ、クラウドネイティブなアプリケーションよりもパフォーマンスに優れたアプリケーションをより迅速かつ容易にエッジで構築、展開し、セキュリティも同時に確保できるようになるのです。
Akamaiはこの取引が2025年の財務見通しに重大な影響を与えることはないと予想しています。今後、Akamaiが開発するエッジコンピューティングの進化がどう展開されるのか、その動向に注目が集まります。
Akamaiとは
Akamaiはオンラインビジネスをサポートするサイバーセキュリティとクラウドコンピューティングのリーダー企業です。市場をリードするセキュリティソリューションを提供することで、エンタープライズデータやアプリケーションを保護し、多層的な防御を実現しています。Akamaiのフルスタックのクラウドコンピューティングソリューションは、世界中で高いパフォーマンスを持つ分散プラットフォームを提供し、多くのグローバル企業から信頼を寄せられています。詳細は公式サイトやブログ、SNSを通じて確認できます。